第 3 章 Lotus Connectors への統合
この章では、各 IBM® Lotus® Connectors について説明します。
Connector の概要
コネクション文書は、Lotus Connector が特定のデータソースとどのように接続するかを定義します。コネクションは、サーバー名、ユーザーID、パスワードなど、各コネクション専用のアクセスパラメータを提供します。「接続されている」データベースは、LEI (Lotus Enterprise Integrator®) または DECS (Domino® 基幹連携サービス) がアクセスできるデータベースです。コネクションの種類ごとに使用するフォームが異なるので、各コネクション文書については種類別に説明します。
Connector とサポートされているデータソース
Lotus Enterprise Integrator (LEI) および Domino 基幹連携サービス (DECS) には、次の標準コネクタが用意されています。
同じ種類の複数のコネクションを使用する
同じデータベースに対して複数のコネクションを作成するには、コネクションの定義をコピーし、コピーに別の名前を付けます。1 つのデータベースで各テーブルに異なる権限を設定してアクセスを制御したり、1 つのデータベースに異なるユーザー名やパスワードを使用してアクセスできるようにしたりするには、この方法を使用します。
Notes と RDBMS の間の RTF フィールドを処理する
Notes は基本的に文書を管理するシステムで、リレーショナルデータベースを管理するシステム (RDBMS) ではありません。このため、Notes はリッチテキストフィールドに保存された添付ファイルを特別な方法で処理します。
添付ファイルを転送する
Notes では、添付ファイルのデータがリッチテキストフィールドのデータとは別に保存されます。現在のところ、添付ファイルを Notes から Notes に転送することは可能ですが、DB2® や Oracle などターゲット RDBMS では添付ファイルのついたリッチテキストフィールドは正しく格納されません。
空の値と NULL 値を処理する
Domino 基幹連携サービス (DECS) と Lotus Enterprise Integrator (LEI) では、Notes リッチテキストやテキストフィールドの空のデータは、転送時に NULL には設定されません。これらのデータは、"" として転送されます。空のデータを NULL に設定するには、LotusScript® ルーチンかストアドプロシージャを記述する必要があります。
サポートされている Connector 機能に関する用語リスト
次の表では、本書の Connector 関連の各章の「サポートされている機能」で使用される用語を説明します。
コネクション文書
コネクション文書では、外部データソースへのコネクションを定義できます。コネクション文書には、特定のデータベースとユーザーのアクセス情報が含まれています。アクティビティを作成するときは、あらかじめ指定されているコネクションの中から該当するコネクションを選択します。
コネクション文書に関する一般的な考慮事項
このセクションでは、コネクション文書を使用するときの一般的な考慮事項について説明します。
コネクション文書のアクションバー
このセクションでは、ほとんどのコネクション文書に共通する機能について説明します。
コネクション文書の共通フィールド
ほとんどのコネクション文書に共通するフィールドを下表で説明します。すべての Connector で利用できるのは、[Name]、[Category(s)]、および [Comment] の各フィールドだけです。Connector に固有のフィールドについては、本書の各 Connector の章で説明します。
Password Encryption (パスワードの暗号化)
パスワードの暗号化では、Lotus Enterprise Integrator (LEI) ユーザーが独自の暗号キーを使用してパスワード情報を暗号化できます。LEI Server は常にパスワードを読み取ることができます。LEI のパスワードの暗号は、Notes データベースに保存されたパスワードにのみ有効で、外部システムデータベースとの通信には無効です。データを外部システムデータベースに送る際、暗号は削除されます。
外部プロシージャを呼び出す
外部システムのプロシージャは、フォームをベースとしたアクティビティ、または LC LSX スクリプトで利用できます。Connector によっては、選択や変更のオペレーションをプロシージャで代用できます。また、プロシージャが外部のシステムと通信する唯一の方法になっている Connector もあります。どのケースでも、プロシージャの機能やパラメータによって、使用方法や必要な要件を考慮しなければなりません。
Connector とサポートされている Data Management アクティビティ
LEI (Lotus Enterprise Integrator) Advanced RealTime アクティビティには、Virtual Fields、Virtual Documents、Virtual Agents の 3 つがあります。その他のアクティビティはすべて Data Management アクティビティと呼ばれます。
Connector とサポートされている RealTime アクティビティ
このトピックは、LEI (Lotus Enterprise Integrator) Advanced RealTime アクティビティと DECS で使用する Connector を示しています。
Connector のデータ型の変換テーブル
このセクションでは、LEI (Lotus Enterprise Integrator) のデータ型変換について説明します。これはバックグラウンド情報として提供されます。この情報は、LC LSX クラスでスクリプトを作成する際に特に役立ちます。
親トピック:
Lotus Connectors 接続ガイド