パスワードの暗号化では、IBM® Lotus Enterprise Integrator® (LEI) ユーザーが独自の暗号キーを使用してパスワード情報を暗号化できます。LEI Server は常にパスワードを読み取ることができます。LEI のパスワードの暗号は、Notes データベースに保存されたパスワードにのみ有効で、外部システムデータベースとの通信には無効です。データを外部システムデータベースに送る際、暗号は削除されます。
注: コネクション文書によっては、パスワードの暗号化は利用できません。
コネクション文書の作成者は、Notes の暗号キーを使用してパスワードを暗号化できます。
コネクションの暗号化に使用したすべての暗号キーを LEI Server の Notes ユーザー ID に追加しなければなりません。
暗号キーを作成したあと、コネクション文書を暗号化するには、コネクション文書で [Password not Encrypted] ボタンをクリックし、使用する暗号キーを選択します。このプロセスについて以下で説明します。
パスワード暗号化キーを作成、使用する
このプロセスでは、LEI Server の ID に暗号キーを付けます。暗号キーはユーザーの Notes ID に対するものではなく、LEI Server が使用する Notes ID に対するものです。
- コネクション文書を開きます。
- Notes のメニューで [ファイル] - [セキュリティ] - [ユーザー] をクリックします。
- パスワードの入力を求められたら、Notes のパスワードを入力します。
- [Notes データ] タブをクリックした後、[文書] タブをクリックします。
- [シークレットキーの作成] をクリックします。
- 新しい暗号キー (abx459 など) を入力します。必要に応じて、コメント用のデータ入力フィールドにコメントを追加します。
- [OK] をクリックします。
- 新しい暗号キー (この例では abx459) が [ユーザー ID] メニューの暗号キーフィールドに表示されます。
- [書き出し] をクリックします。
- 新しい暗号キーを保存する Domino Server 上のファイル名を指定します。
- LEI がインストールされている Domino Server をシャットダウンします。
- [ファイル] - [ツール] - [ID の切り替え] を選択し、その Domino Server 上で使用している Notes ID を入力します。
- [Notes データ] タブをクリックした後、[文書] タブをクリックします。
- [その他のアクション] をクリックした後、[暗号キーのインポート] を選択します。
- 上記の手順で作成した暗号キー (この例では abx459) を選択します。
- LEI がインストールされている Domino Server を再起動します。
注: 詳しくは、Notes のオンラインヘルプの「パスワード暗号化」のセクションを参照してください。
- コネクション文書を作成するか、編集モードで開きます。
- コネクション文書の [Password Not Encrypted] ボタンをクリックします。
- パスワード暗号化のプロンプトで [Yes] をクリックします。
- 文書プロパティシート上でキータブをクリックします。
- [Secrete Encryption keys] フィールドからキー (この例では abx459) を選択します。
- コネクション文書を保存します。
これで暗号キーを組み込んだコネクション文書によって LEI アクティビティを実行する準備が完了しました。