第 12 章 Metaconnectors for LEI

この章では、LEI Metaconnector とその作成方法および使用方法について説明します。

注: LEI (IBM® Lotus Enterprise Integrator®) の Advanced RealTime アクティビティと DECS (Domino® 基幹連携サービス) では、Metaconnector の機能を透過的に使用できます。したがって、この章の内容は LEI の Advanced RealTime アクティビティと DECS には適用されません。

Metaconnector について
Metaconnector は定義された転送を行う前に、Connector のデータに対し前処理を実行します。
Collapse/Expand Metaconnector
Collapse/Expand Metaconnector は、同じキー値を持つ複数のレコードを、複数値フィールドを持つ 1 つのレコードにグループ化する (または、その逆にグループを解除する) ときに使用します。Collapse/Expand Metaconnector は他の Connector または Metaconnector を包括し、フェッチオペレーションのときにレコードがまとめられます。次に、書き込みオペレーションのときに、ユーザー定義の基準に従ってデータを展開します。Collapse/Expand Metaconnector は、Create、Drop、Action の各ステートメントを介してデータを渡すだけで、メタデータの操作には影響しません。
Collapse/Expand メタコネクション文書
新規の Collapse/Expand メタコネクション文書を LEI (Lotus Enterprise Integrator) で作成するには、次の手順を実行します。
Collapse/Expand Metaconnector のプロパティ
次の表は、Collapse/Expand Metaconnector のプロパティについて説明しています。
Replication アクティビティで Collapse/Expand Metaconnector を使用する
Replication アクティビティで Collapse/Expand メタコネクションを使用するときは、キーフィールドとグループキーが同じで、メタコネクションの定義内での順番と Replication アクティビティの定義内での順番が同じでなければなりません。
Collapse/Expand Metaconnector のデータ型
Collapse/Expand Metaconnector は外部データベースを持たないので、常に LEI (Lotus Enterprise Integrator) または DECS (Domino 基幹連携サービス) のデータ型を処理できます。キーフィールドについては、LEI または DECS のすべてのデータ型はクラス (数値、日時、ストリーム) 内で変換されます。また、精度とオーバーフローのチェックは必要に応じて行われます。キー以外のフィールドについては、フェッチオペレーションのときには、外部の単一値のデータ型は内部の複数値のデータ型にマッピングされ、出力時はその逆にマッピングされます。したがって、外部の数値クラス型は数値リストにマッピングされます。同様に、日時は日時リストへ、テキストはテキストリストへマッピングされます。バイナリデータ型 (未フォーマットの BLOB またはフォーマット済みの複合型など) は複数値型にはマッピングできないことに注意してください。
Meter Metaconnector
Meter Metaconnector を使用すると、ほかのコネクションやメタコネクションとの間のデータの流れを追跡できます。Meter Metaconnector はデータの転送を監視するだけで、どの処理にも影響を与えません。Meter Metaconnector から返される結果は、ファイルに記録されます。ログに記録する情報は、Meter メタコネクション文書によって設定できます。
Meter メタコネクション文書
新規の Meter メタコネクション文書を Lotus Enterprise Integrator (LEI) で作成するには、次の手順を実行します。
Meter Metaconnector のプロパティ
Meter Metaconnector のプロパティについて説明しています。
Meter Metaconnector でサポートされている特性
Meter Metaconnector でサポートされている機能は、次のとおりです。
Order Metaconnector
Order メタコネクションを使用すると、他のコネクションから一定の順序で並べ替えられた結果セットを得られます。Order Metaconnector は他の Connector を包括し、ユーザーが定義した条件に従って結果セットを並べ替えます。並べ替えにはオプションがいくつか用意されています。Order Metaconnector は、結果セットを生成するオペレーション、または、フェッチオペレーション以外のオペレーションには影響しません。つまり、Insert、Update、Remove、Create、Drop、Action の各ステートメントを渡すだけです。
Order メタコネクション文書
新規の Order メタコネクション文書を Lotus Enterprise Integrator (LEI) で作成するには、次の手順を実行します。
Order Metaconnector のプロパティ
Order Metaconnector のプロパティについて、次の表で説明します。
Replication アクティビティで Order Metaconnector を使用する
Replication アクティビティは、昇順でソートされているときに正しく機能します。このため、Replication アクティビティで Order Metaconnector を使用するときは、[Sort Descending] オプションを指定しないでください。
Order Metaconnector のデータ型
Order Metaconnector は外部データベースを持たないので、常に Lotus Enterprise Integrator (LEI) のデータ型を処理できます。LEI のすべてのデータ型はクラス (数値、日時、ストリーム) 内で変換されます。また、精度とオーバーフローのチェックは必要に応じて行われます。
Trace Metaconnector
Trace Metaconnector を使用すると、特定のサブコネクションに関するイベントを追跡できます。オプションで、追跡データを記録する場所 (LEI (Lotus Enterprise Integrator) のコンソールかユーザー指定のファイル名) や、追跡ログのエントリにタイムスタンプを含めるかどうかを指定できます。
Trace メタコネクション文書
新規の Trace メタコネクション文書を Lotus Enterprise Integrator (LEI) で作成するには、次の手順を実行します。
Trace Metaconnector のプロパティ
Trace Metaconnector のオプションと、それに対応する LotusScript® Extensions (LC LSX) プロパティについて、以下に説明します。
Trace Metaconnetor の LC LSX コードのサンプル
Trace Metaconnector の LC LSX (LotusScript Extensions) コードのサンプルを以下に示します。

親トピック: Lotus Connectors 接続ガイド