Order Metaconnector

Order メタコネクションを使用すると、他のコネクションから一定の順序で並べ替えられた結果セットを得られます。Order Metaconnector は他の Connector を包括し、ユーザーが定義した条件に従って結果セットを並べ替えます。並べ替えにはオプションがいくつか用意されています。Order Metaconnector は、結果セットを生成するオペレーション、または、フェッチオペレーション以外のオペレーションには影響しません。つまり、Insert、Update、Remove、Create、Drop、Action の各ステートメントを渡すだけです。

Order Metaconnector は、サブコネクタ (実行、選択、カタログの各オペレーション) によって生成されたすべての結果セットをロードしてソートし、フェッチオペレーション用の順序でレコードを戻します。すべての結果セットがメモリにロードされるので、ライトバックオペレーションは実行できません。ライトバックオペレーションは、キーによるオペレーションでシミュレートされます。Order メタコネクションを介してライトバックオペレーションを実行するときは、必要なキーの値を必ず指定してください。

Order Metaconnector を使用することによって解決される問題の 1 つに、Replication 時のソート順の違いがあります。例えば、Oracle と Notes® の間で複製を行うときは、ソート順に関する潜在的な 2 つの問題があります。1 つは、双方のデータベースで大文字と小文字の扱い方が異なることで、もう 1 つは句読点のソート方法が異なることです。これらの違いは、選択しているオプションや複製するデータによっては、種類の異なるデータベース間でよく発生します。特定のデータベースでのソート順については、システム管理者にお問い合わせください。

ソート順が異なると、データを同期できなくなります。結果として、不要な挿入と削除が大量に行われます。正しい結果は得られますが、余分な変更がパフォーマンスを大幅に低下させ、トリガや他のイベントにおける問題の原因となることがあります。このような問題を回避するには、複製の両側で Order メタコネクションを使用します。各コネクションで Order メタコネクションの同じソートオプションを選択してください。これによって外部のデータベースによるソート順が一定のソート順に置き換えられます。さらに、複製の両側で同じキャラクタセットを使用すると、処理の効率が向上します。

Order メタコネクションの接続について

Order メタコネクションの要件は、Order メタコネクションが接続する、ベースとなるコネクションの要件と同じです。また、Order メタコネクションは外部データベースを持たないので、接続テストツールもありません。