第 5 章 Lotus Connector for DB2
この章では、Lotus® Connector for DB2® について説明します。コネクション文書の各フィールドについての説明も含まれています。
Lotus Connector for DB2 について
Lotus Connector for DB2 は、DB2 Universal Database™ (Universal Database) へのコネクションを提供し、LotusScript® で書かれた LEI (Lotus Enterprise Integrator®、DECS (Domino® 基幹連携サービス)、および Domino アプリケーションから、標準 Lotus Connector API を使用して DB2 にアクセスできるようにします。Lotus Connector for DB2 では、DB2 UDB のすべての機能にはアクセスできません。
DB2 の用語
ID 列
ID 列のサポートにより、DB2 は、DB2 データ型の INT、BIGINT、SMALLINT、および DECIMAL に対して、主キーを含むテーブルの新しい行に固有の数値を自動的に生成できます。DB2 は、特定のテーブルのキー値の一意な順序を保つために、挿入時に ID 列値を生成します。例えば、NULL キー (ID 列として定義されている) のレコードを挿入すると、それに続く一意のキーを持つ新しい行が生成されます。
Connector for DB2 でサポートされている特性
このセクションでは、Lotus Connector for DB2 で使用できる LotusScript の機能について説明します。
LEI の DB2 コネクション文書
DB2 のコネクション文書では、DB2 データベースへのコネクションを定義します。 コネクション文書を使用すると、システムのコネクションを定義できます。コネクション文書には、特定のデータベースとユーザーのアクセス情報が含まれています。アクティビティを作成するときは、あらかじめ指定されているコネクションの中から該当するコネクションを選択します。
LEI のコネクション文書のフィールド - 5
コネクション文書の各フィールドについて、次の表で説明します。
DECS の DB2 コネクション文書
DB2 コネクション文書では、DB2 データベースへのコネクションを定義します。 コネクション文書を使用すると、システムのコネクションを定義できます。コネクション文書には、特定のデータベースとユーザーのアクセス情報が含まれています。アクティビティを作成するときは、あらかじめ指定されているコネクションの中から該当するコネクションを選択します。
DECS のコネクション文書のフィールド - DB2 コネクション文書
DECS (Domino 基幹連携サービス) のコネクション文書では、[Connectivity] オプションおよび [Table Selections] オプションの値を指定します。DECS コネクション文書の各フィールドについて、次の表で説明します。
ストアドプロシージャ
プロシージャを使用できる箇所では、DB2 ストアドプロシージャを使用できます。DB2 ストアドプロシージャは、Direct Transfer のターゲット、LSX スクリプト内、または Virtual Agents や Virtual Documents などの Advanced RealTime Notes アクティビティなどで使用できます。ストアドプロシージャを呼び出すときは、パラメータを正しく設定しなければなりません。
例: C 言語での DB2 ストアドプロシージャのサンプル
次に示すのは、DB2 CLI プリプロセッサ用に C 言語で書かれた DB2 ストアドプロシージャのサンプルです。Advanced RealTime Virtual Fields アクティビティで、キーフィールドが NUMBER1、データフィールドが NUMBER2、TEXT1、TEXT2 のときにオープンイベントを使用するには、ストアドプロシージャがこのフォーマットに従っている必要があります。このサンプルでは、キーフィールドを入力パラメータとして渡し、結果セットにはキーフィールドに続けてデータフィールドを含めるようになっています。入力パラメータのデータ型は、整数型と浮動小数点型の両方で処理されていることに注目してください。
例: SQL での DB2 ストアドプロシージャのサンプル
次に示すのは、簡単な SQL ストアドプロシージャのサンプルです。
例: DB2 ストアドプロシージャを呼び出す LC LSX エージェントのサンプル
このサンプルでは、上記の SQL ストアドプロシージャを使用しています。
DB2 のデータ型
DB2 のデータ型と、それに対応する LotusScript のデータ型を次の表に示します。
XML のデータ型
DB2 の XML Extender を、その他の DB2 Enterprise Edition 製品に加えてインストールできます。XML Extender は 3 つの XML データ型 (XMLVARCHAR、XMLCLOB、および XMLFILE) を提供します。Lotus Connector for DB2 は XMLVARCHAR と XMLCLOB をサポートします。XMLFILE はサポートしません。
Notes のデータ型変換について
LEI (Lotus Enterprise Integrator) または DECS (Domino 基幹連携サービス) を使用して DB2 データベースとの間でデータを変換するとき、次のことを知っておくと便利です。
エラーログと問題特定
エラーログおよび問題特定機能は、トラブルシューティングイベントで使用します。
Lotus Connector for DB2 を使用して i システム上の DB2 へアクセスする
Lotus Connector for DB2を使用して i システム上の DB2 にアクセスできます。アクセスする DB2 データベースが Domino サーバーと同じシステム上にあるかどうかにより手順が異なります。
親トピック:
Lotus Connectors 接続ガイド