図形、サブフォーム、プログラムなど、さまざまな項目を共有リソースとして指定することができます。リソースを共有することにより、アプリケーション内でリソースを繰り返し参照することができます。また、リソースの管理も 1 ヶ所だけで行うことができます。例えば、アプリケーションの各所で会社のロゴを使用していて、そのデザインを変更する場合は、1 回変更すれば、その変更はイメージが参照されるすべての場所で反映されます。各データベースは、共有コードと共有リソース用に独自のライブラリを持っていて、他のデータベースの共有要素にアクセスできます。
次の共有リソースが作成可能です。
イメージリソースは、アプリケーション全体で使用できる図形ファイルです。イメージリソースの形式は GIF、JPEG、または BMP にすることができますが、Domino® Designer では GIF または JPEG として保存されます。1 つのイメージリソースを、さまざまなページ、フォーム、アクションボタン、アウトラインエントリで図形またはアイコンとして使用できます。また、フォーム、文書、ページ、表セル、アクションボタンの背景イメージとしても使用できます。詳しくは、この章のトピック「イメージリソースを作成する」を参照してください。
フィールドを複数のフォームで使用できるように定義することができます。例えば、ほとんどのフォームには作成日付のフィールドが必要になりますが、このフィールドを 1 回定義しておけば、複数のフォームに対して繰り返し使用することができます。フィールドを共有フィールドとして定義すると、そのフィールドは太い境界線で表示され、フィールド名がデータベースで使用可能な共有フィールドのリストへ追加されます。詳しくは、「フィールドの設計」の章のトピック「共有フィールドを作成する」を参照してください。
NSF 形式以外のファイルをデータベース内外で共有できます。詳しくは、この章のトピック「ファイル」を参照してください。
サブフォームは、複数のフォームで使用するフィールド、図形、ボタン、アクションの集合です。例えば、サブフォームで会社のレターヘッドを作成し、その後サブフォームをいろいろなビジネスフォームで使用できます。詳しくは、「フォームの設計」の章のトピック「サブフォーム」を参照してください。
スクリプトライブラリは、LotusScript®、JavaScript、Java を使用する現在のアプリケーション、 または JavaScript、Java を使用するその他のアプリケーションで共有できるコードを保管するための場所です。 スクリプトライブラリを使用すると、1 ヶ所でコードを管理することができます。スクリプトライブラリの詳細については、『 Domino Designer Basic 版ユーザーガイドとリファレンス』の「スクリプトライブラリを使用する」を参照してください。
複数のファイルを操作する大きな Java アプレットの場合、関連ファイルの一部を共有リソースとしてデータベースに保存するのが最も効率的です。ファイルを共有リソースとして設定すると、それぞれのアプレットにコピーが格納されるのではなく、すべてのアプレットで同じファイルのコピーを共有することができます。この設定により、ファイルの更新が必要なときに 1 つのファイルを更新するだけで済みます。詳しくは、「アプリケーション中での Java アプレットの使用」の「共有アプレットリソースを設定する」を参照してください。
フォーム、ページ、フォルダ、ビューでアクションを使用すると、ユーザー起動型のタスクを設定することができます。共有アクションを [アクション] メニューに追加したり、アクションバーにボタンとして追加することができます。アクションを使用すると、Web で Domino データベースにアクセスするときに、ユーザーがタスクを完了できるようになります。共有アクションの詳細については、「アプリケーションへの自動化の追加」の章のトピック「共有アクションを作成し、挿入する」を参照してください。
カスケードスタイルシート (CSS) に対応するローカルファイルシステムを参照して、スタイルシートをページ、フォーム、またはサブフォームに挿入できます。詳しくは、「ページの設計」の章のトピック「共有リソースとしてスタイルシートを作成する」を参照してください。