font (Domino DTD)

リッチテキストのフォントを表します。

包含階層

スーパークラス: <actionbar><actionbarstyle><block><bordercaption><button><column><columnheader><embeddedcontrol><embeddedfolderpane><embeddeddatepicker><parstyle><run><sectiontitle><sparefont><sublevel><tablerowstyle><title><toplevel>

構文

<!ELEMENT font EMPTY>

属性

<!ATTLIST font

name

%string;

#IMPLIED

color

%color;

#IMPLIED

size

%length;

#IMPLIED

style

NMTOKENS

#IMPLIED

pitch

(%font.pitches;)

#IMPLIED

truetype

%boolean;

#IMPLIED

familyid

%hex;

#IMPLIED

>

color

フォントの色です。

familyid

オペレーティングシステムのヘッダーファイルの指定に従って、フォントのファミリーを特定する 16 進数です。DXL のファミリー ID の一部を次に示します。

16 進数のファミリー ID

フォントファミリー

10

Roman

20

Swiss

30

Modern

40

Script

50

Decorative

ファミリー ID は通常インポート時にフォント名から推測できますが、変換と逆変換を繰り返しても特定のフォントが使用されることを保証する必要がある場合は、明示的に指定します。

name

フォントの名前です。特定のフォント名のほかに使用できるフォント名の詳細については、%font.names; エンティティを参照してください。

pitch

ピッチは、1 インチあたりに印刷される文字数です。DXL でのピッチの設定オプションは、%font.pitches; エンティティで定義されています。ピッチは通常はインポート時にフォント名から推測できますが、変換と逆変換を繰り返しても特定のフォントが使用されることを保証する必要がある場合は、明示的に指定します。

size

ポイント数で表したフォントのサイズです。

style

%font.styles; エンティティから取得したトークンのリストです。

truetype

Boolean 型。true の場合、フォントが TrueType フォントであることを示します。TrueType フォントはアウトラインフォントの標準であり、ページ記述言語である PostScript とは異なります。フォントが TrueType かどうかは、通常インポート時にフォント名から判断できますが、変換と逆変換を繰り返しても特定のフォントタイプが使用されることを保証する必要がある場合は、明示的に指定します。

<font> 要素の定義済みエンティティ

%font.names; エンティティは、Courier New など特定のフォント名のほかに、フォント名属性で使用可能な名前のリストを表します。

構文:

<!ENTITY % font.names "monospace |  multilingual | sans-serif | serif | user-interface">

%font.pitches; エンティティは、DXL で指定できるフォントピッチの種類を定義します。

構文:

<!ENTITY % font.pitches "fixed | variable">

fixed

1 インチあたりに印刷される文字数が固定であることを示します。例えば、一般的なピッチ値として Courier 12 があります。これは 10 ポイントのフォントで、1 インチに正確に 12 文字印刷されます。

variable

1 インチあたりに印刷される文字数が可変であることを示します。

%font.styles; エンティティは、フォントのスタイルオプションのリストを表します。

構文:

<!ENTITY % font.styles "normal | bold | italic | underline | strikethrough | superscript | subscript | shadow | emboss | extrude">

bold

テキストを太字にして、周囲のテキストよりも目立たせます。

emboss

入力されたテキストにかすかな影を付けて、浮き上がって見えるような効果を作り出します。

extrude

テキストの間隔を水平方向に広げます。

italic (イタリック)

テキストを斜めにします。

normal

テキストに特別なスタイルを適用しません。このオプションはデフォルトであり、テキストからほかのスタイルを削除するときにこのオプションを選択します。

shadow

入力されたテキストの淡色コピーをその背面に表示して、影付き効果を作り出します。

strikethrough

テキストの文字にダッシュ記号を上書きします。これにより、テキストが取り消されたように見えます。

subscript

フォントを最小化して、標準のテキスト行の下に表示されるようにテキストを移動します。このフォントスタイルは、脚注記号によく使用されます。

superscript

フォントを最小化し、標準のテキスト行より上に表示されるよう、テキストを移動します。このフォントスタイルは、商標記号によく使用されます。

使用法

DXL では、<font> 要素は HTML の場合とは違ってコンテナではありません。 要素をコンテナの子にすることによって、ほかの内容と関連付けます。例えば、一続きのテキストを赤にするには、次のようにします。

<run> <font color='red' />

This is red text.

</run>