フォームに対してオブジェクトのリンクまたは埋め込みを行うと、このフォームから作成されたすべての文書に、リンクまたは埋め込みが行われたオブジェクトが表示されるようになります。オブジェクトのリンクと埋め込みのどちらを使用するかは、フォームの使い方によって異なります。
リンクを行う場合は、オブジェクトはソースアプリケーションに格納されたまま、ホストアプリケーションに表示されます。ここでは、Notes フォームがホストアプリケーションになります。例えば、頻繁に更新する 1-2-3® のワークシートがフォームに含まれている場合があります。オブジェクトをフォームにリンクすると、ソースアプリケーション上で制御できるという利点があります。ソースアプリケーション内でオブジェクトを更新すると、このオブジェクトへのリンクがすべて自動的に更新されます。オブジェクトをリンクした場合の欠点は、そのオブジェクトが保存されたファイルへのアクセス権と、オブジェクトの作成に使用したアプリケーションへのアクセス権を、すべてのユーザーに与える必要があることです。この例では、ユーザーはワークシートファイルと 1-2-3 が必要です。
オブジェクトを埋め込んだ場合は、そのオブジェクト自体がフォームに入ります。埋め込まれたオブジェクトは、そのフォーム内でアクティブになります。ユーザーは、フォームからオブジェクトを変更したり、更新したりできます。例えば、図形オブジェクトをフォームに埋め込んだ場合、ユーザーがこの図形オブジェクトを表示するには、オブジェクト作成時に使用したものとの互換性があるバージョンのソースアプリケーションを使用する必要があります。図形オブジェクトを修正するには、[設計者] のアクセス権が必要です。
OLE を活用するには、LotusScript® を使用して、ワークフローアプリケーションの作成または機能強化を行います。LotusScript を使用すると、Notes 文書内にオブジェクトを作成して、管理や更新を行うことができます。
OLE オブジェクトでの LotusScript の使用の詳細については、『プログラミングガイド』を参照してください。
オブジェクトをリンクするには、そのオブジェクトをあらかじめソースアプリケーションに作成しておきます。
Domino Designer で埋め込みオブジェクトを作成できます。