サーバーに保存された Notes のデータベースで作成および実行が行われるエージェント、または Web から実行されるエージェントの場合は、権限を持たないユーザーによる操作を防止するために、複数のレベルでセキュリティ管理を設定できます。
サーバーで実行されるエージェントを作成できるユーザーを管理するには、データベース ACL を使用します。
作成するエージェント |
必要なアクセス権限 |
---|---|
個人エージェント |
[読者] 以上のアクセス権があり、ACL で [個人エージェントの作成] が有効になっている必要があります。 |
LotusScript® および Java™ を使用する個人エージェント |
[読者] 以上のアクセス権があり、ACL で [個人エージェントの作成] と [LotusScript/Java エージェントの作成] が有効になっている必要があります。 |
シンプルアクションと式を使用する共有エージェント |
[設計者] 以上のアクセス権が必要です。 |
LotusScript または Java エージェントを使用する共有エージェント |
[設計者] 以上のアクセス権があり、ACL で [LotusScript/Java エージェントの作成] が有効になっている必要があります。 |
個人エージェントを実行できるユーザーを管理するには、Domino ディレクトリのサーバー文書を開いて、[セキュリティ] タブをクリックします。[可能なプログラムの制限] セクションで、次の操作を実行します。
Web ユーザーの場合、個人エージェントを実行することはできません。
共有エージェントを実行できるユーザーを管理するには、データベース ACL を使用します。[読者] 以上のアクセス権を持つユーザーは、共有エージェントを実行することができます。
LotusScript と Java には、サーバーのシステムに対するフルアクセス権を持ち、システムの時刻、ファイルの入出力、OS のコマンドを操作するための機能があります。制約なしのアクセス権を持つユーザーまたはグループは、このような LotusScript や Java のコンポーネントが含まれるエージェントを実行することができます。制限付きアクセス権を持つユーザーまたはグループは、ほとんどの操作を実行できます。唯一の制限コマンドは、サーバーのシステムへのアクセスを許可するコマンドです。
エージェントをサーバー上で実行できるようにするかどうかを管理するには、Domino ディレクトリのサーバー文書を使用します。[セキュリティ] タブをクリックします。[サーバーアクセス] セクションで、次の作業を行います。
エージェントが処理できる文書を制御するために、Domino では、文書が保管されているデータベースの ACL を次のように確認します。
エージェントによるデータベースの作成を認めるかどうかを管理するには、Domino ディレクトリのサーバー文書を使用します。[セキュリティ] タブをクリックします。[サーバーアクセス] セクションで、次の作業を行います。
Domino では、エージェントが実行中かどうかによって、異なった内容のセキュリティ制限が点検されます。
次の場合、エージェントはローカルで実行されます。
エージェントがローカルで実行されると、Notes によるセキュリティ制限の点検は行われません。ただし、[このデータベースのレプリカはすべて共通のアクセス制御リストを用いる] オプションを設定している場合は、Notes によりセキュリティ制限が点検されます。([このデータベースのレプリカはすべて共通のアクセス制御リストを用いる] オプションを設定するには、[ファイル] - [データベース] - [アクセス制御] を選択して、[詳細] アイコンをクリックします。)
エージェントがサーバー上で実行されるのは、エージェントがサーバーに保存されたデータベースで実行され、次のいずれかのタイミングで起動された場合です。
エージェントがサーバー上で実行されると、Domino によりすべてのセキュリティ制限が点検されます。
エージェントがフォアグラウンドで実行されるのは、ユーザーがアクションを Notes の [アクション] メニューから起動した場合、Designer の [エージェント] リストから選択した場合、または [アクション] ボタンをクリックした場合です。エージェントがフォアグラウンドで実行されると、セキュリティ制限は点検されません。
エージェントがバックグラウンドで実行されるのは、エージェントが予定されたものである場合、文書が変更されたときなどのイベントによって起動された場合、または agent.runonserver によって呼び出された場合です。エージェントがバックグラウンドで実行されると、Domino によりセキュリティ制限が点検されます。
エージェントは有効なユーザーに基づいて Notes クライアントまたは Web で実行されます。有効なユーザーとは、そのユーザーの権限でエージェントが実行されるユーザーです。有効なユーザーはエージェントが実行される環境によって異なります。
エージェントの種類 |
有効なユーザー |
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Notes クライアントエージェント |
現在のユーザー ID |
Web エージェント |
次のいずれかです。
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定期エージェント |
次のいずれかを行います。
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Web ユーザーがエージェントを実行すると、エージェントは有効なユーザーの権限によって実行され、Domino により有効なユーザーのデータベースに対するアクセス権が点検されます。ただし、有効なユーザーの権限ではなく、呼び出し者のデータベースに対するアクセス権を点検するように、エージェントを設定できます。呼び出し者の権限を点検することにより、セキュリティをさらに強化できます。
Domino が呼び出し者のデータベースに対するアクセス権を確認するように指定するには、次の操作を行います。
[Web ユーザーで実行] チェックボックスをオンにすると、Web ユーザーがエージェントを実行しようとしたときに、Domino により名前とパスワードが要求されます。Domino では、ログイン情報を使用して、呼び出し者のデータベース ACL での権限が点検されます。
エージェントが他のエージェントを呼び出すと、Domino によりエージェントごとのセキュリティ制限が点検されます。ただし、エージェントの署名者が同一人物でない場合は、次の状況に応じてセキュリティが点検されます。