ナビゲータ

ナビゲータとは、データベース内の特定の部分へ移動するためのプログラム領域が組み込まれたオブジェクトと図形です。ナビゲータを使用すると、ビューを開かずに文書を検索したりアクションを実行したりできます。また、Web ブラウザからも参照できるようにナビゲータを設計している場合は、フォーム、サブフォーム、ページ、または文書にナビゲータを埋め込むことも、あるいはナビゲータを呼び出すこともできます。

通常、ナビゲータには「ホットスポット」が含まれています。ホットスポットとは、クリックすると何らかのアクションが実行されるプログラム領域です。テキスト、図形、またはこの両方を組み合わせてホットスポットとして使用できます。

アプリケーションでナビゲータを使用する場合、通常はアプリケーションを開くと自動的にナビゲータを表示するようにします。

Web アプリケーションでナビゲータを使用するには、ナビゲータプロパティの [Web ブラウザ互換] を選択する必要があります。この設定をオンにすると、Domino® はナビゲータを HTML イメージマップに変換します。 ナビゲータを Web で表示する場合、ナビゲータは常に全画面イメージマップとして表示されます。Web でのナビゲータのサイズと表示方法を変更できるようにしたい場合は、ナビゲータをフォームに埋め込みます。

ナビゲータでテンプレートの設計を継承する場合は、ナビゲータの設計を変更しないでください。変更しても、結局テンプレートによって上書きされてしまいます。

アクセスしやすい設計を行う

ナビゲータは、フォルダ、ビュー、または名前付き設計要素を図形によって表示し、ユーザーにとって必要な情報が見やすくなるようにします。ただし、マウスがないとナビゲータにアクセスできません。また、図形にはスクリーンリーダーなどの支援テクノロジーはアクセスできません。キーボードやスクリーンリーダーを使用するユーザーがナビゲータにアクセスできるようにするには、ナビゲータのアクションをすべて [アクション] メニューに配置します。

ナビゲータと同様の機能を供給するナビゲーションツールであるアウトラインは、ナビゲータに比べてアクセス性が高く、管理も簡単です。アプリケーションのナビゲーションをカスタマイズする場合は、可能な限りナビゲータではなくアウトラインを使用するようにします。

アクセス性の高いアプリケーションを作成する方法の詳細については、「身体の不自由な人たちでもアクセスしやすいアプリケーションを設計する」を参照してください。

ナビゲータオブジェクト

ナビゲータは、ナビゲータオブジェクトを組み合わせたり、オブジェクトにアクションを追加したりして作成します。ナビゲータオブジェクトには、背景の図形、長方形のホットスポット、多角形のホットスポット、円形のホットスポット、図形ボタン、ボタン、テキスト、長方形、角丸長方形、楕円形、多角形、折れ線があります。ナビゲータオブジェクトを作成するには、別のアプリケーションからオブジェクトの呼び出しや貼り付けを行うか、 Domino Designer の描画ツールを使用します。

折れ線を除くすべてのナビゲータオブジェクトは、Web 上でも Notes® 上と同じように機能します。折れ線オブジェクトは Web 上に表示されますが、折れ線オブジェクトをクリックしても何も実行されません。

ナビゲータアクション

図形の背景として貼り付けまたは呼び出しが行われたオブジェクトを除いて、すべてのナビゲータオブジェクトにアクションを追加できます。

Domino Designer では、ナビゲータオブジェクトに添付できる次のシンプルアクションを用意しています。

より複雑で柔軟なアクションを作成するには、@関数式や LotusScript® のプログラムを使用します。LotusScript のプログラムを使用すると、データベースのアクセス制御リストの操作など、@関数式では実行できないタスクを実行することができます。