Open ステートメント (LotusScript 言語)

ファイルを開き、データの読み込みや書き込みを可能にします。

構文

Open fileName

[ For { Random | Input | Output | Append | Binary } ]

[ Access { Read | Read Write | Write } ]

[{ Shared | Lock Read | Lock Read Write | Lock Write }]

As [#]fileNumber

[ Len = recLen ]

[Charset = MIMECharsetName]

このステートメントは 1 行にしなければなりません。アンダースコア (_) を使用すると行を継続できます。

要素

fileName

開くファイルを示す文字列式です。fileName には完全パスを含めることができます。ドライブとディレクトリを指定しない場合は、LotusScript® によって既定のドライブ上の既定のディレクトリ内でファイルが検索されます。ドライブを指定してディレクトリを指定しない場合は、LotusScript によって、指定したドライブ上の既定のディレクトリ内でファイルが検索されます。ドライブ文字のないプラットフォームでは、既定のディレクトリが使用されます。存在しない fileName を指定すると、Input モードであれば LotusScript がエラーとなります。ほかのすべてのモードでは、LotusScript によりファイルが作成され開かれます。

For mode

オプション。ファイルのモードを指定します。既定は Random です。

Access operations

オプション。ファイルに対してどのような操作ができるかを指定します。アクセスタイプと For 節で指定したファイルモードに矛盾があるとエラーとなります。

Lock type

オプション。デフォルトは Shared です。開いているファイルがネットワーク上の別のプロセスや別のユーザーのプロセスからアクセスされた場合に、そのファイルをどのように共有するかを決定します。

Windows 3.1 でバージョン 3.1 以上の MS-DOS を使用している場合は、SHARE.EXE を実行してロック機能を有効にしなければなりません。それ以前のバージョンの MS-DOS では Lock は使用できません。

fileNumber

1 から 255 までの値を持つ整数式です。この番号はファイルを開くと割り当てられます。他のファイル操作コマンドは、この番号を使用してファイルを参照します。

recLen

オプション。レコード長を指定します。1 以上 32767 以下の整数式を指定します。

Random ファイルでは、recLen はファイルのレコード長です。1 つのファイル内のすべてのレコード長は同じです。既定のレコード長は 128 バイトです。

シーケンシャルファイル (Input、Output、Append) では、recLen はファイルから内部バッファへ読み込まれる文字数、またはファイルへ書き込むときの内部バッファの文字数です。シーケンシャルファイルのレコードはそのサイズに合わせられるため、個々のレコードサイズに対応する必要はありません。大きなバッファはメモリを消費しますが、高速なファイルの入出力を提供します。既定のバッファサイズは 512 バイトです。

Binary ファイルでは、recLen は無視されます。

MIMECharsetName

注: この構成要素は Domino Release 6 で新しく追加されました。

オプション。シーケンシャルファイルの入出力で使用する文字セットを指定します。文字セットを指定しない場合、ファイル入出力はプラットフォームのコードページで行われますが、以下の例外があります。

有効な MIME 文字セット値の一覧については、「MIME 文字セット名」を参照してください。

使用法

Binary、Random、または Input モードですでにファイルを開いているときは、それを閉じずに、ファイルのコピーを別のファイル番号で開けます。ファイルが Append または Output モードですでに開いている場合は、異なるファイル番号で開く前にファイルを閉じなければなりません。

LotusScript では、同時に開けるファイルの数が 255 に制限されています。オペレーティングシステムの環境と実行している IBM® ソフトウェアによっては、実際に開けるファイル数が 15 以下になることがあります。詳しくは、製品のマニュアルを参照してください。