CreateObject 関数 (LotusScript 言語)

指定されたクラスの OLE Automation オブジェクトを作成します。

注: CreateObject は OS/2 と UNIX ではサポートされていません。

構文

CreateObject ( className )

要素

className

appName.appClass 形式の文字列で、「WordPro.Application」など、作成するオブジェクトの種類を指定します。

appName は、OLE オートメーションがサポートされるアプリケーションです。

appClass は、作成するオブジェクトのクラスです。OLE オートメーションがサポートされる製品には、1 つ以上のクラスがあります。詳しくは、製品のマニュアルを参照してください。

戻り値

CreateObject は、OLE オートメーションオブジェクトへの参照を返します。

使用法

CreateObject が返すオブジェクト参照を Variant 型の変数に代入するには、Set ステートメントを使用します。

アプリケーションがまだ実行されていないと、CreateObject は OLE オートメーションオブジェクトを作成する前にアプリケーションを起動します。アプリケーションの実行中は、オブジェクトへの参照が有効になっています。オブジェクト参照を使用している間にアプリケーションが終了すると、ランタイムエラーとなります。

LotusScript® では、次の表の OLE の vartype がサポートされます。「OLE 専用」として指定された vartype を返せるのは、OLE のメソッドかプロパティだけです。

OLE の vartype

説明

VT_EMPTY

(データなし)

VT_NULL

(データなし)

VT_I2

2 バイトの符号付き integer 型

VT_I4

4 バイトの符号付き integer 型

VT_R4

4 バイトの実数

VT_R8

8 バイトの実数

VT_CY

Currency 型

VT_DATE

Date

VT_BSTR

String

VT_DISPATCH

IDispatch 型、OLE 専用

VT_ERROR

Error 型、OLE 専用

VT_BOOL

Boolean 型

VT_DECIMAL

Double 型に変換された Decimal 型

VT_VARIANT

(他の型のデータへの参照)

VT_UNKNOWN

IUnknown 型、OLE 専用

VT_ARRAY

(他の型のデータの配列)

LotusScript では、ForAll ステートメントを使用して OLE のコレクションの各要素を取得できます。

LotusScript では、OLE プロパティに引数を渡すことができます。以下に例を示します。

' Set v.prop to 4; v.prop takes two arguments.
v.prop(arg1, arg2) = 4

LotusScript では、OLE メソッドやプロパティの引数について、表示順序ではなく名前による識別はできません。また、OLE 名だけを使用して (明示的なプロパティを使用しないで) 既定のプロパティを識別することはできません。

OLE メソッドやプロパティに対する引数が、参照渡しされる boolean、byte、date の各データ型である場合は、引数の結果が不特定になります。LotusScript ではこれらのデータ型をサポートしていません。

CreateObject という単語は LotusScript のキーワードではありません。