すべての LotusScript を再コンパイルする

このタスクについて

すべての LotusScript を再コンパイルする機能では、データベースに含まれるすべての LotusScript コードを再コンパイルできます。

データベース内のすべての LotusScript コードを再コンパイルする機能が特に役立つのは、例えばデータベース内の複数の設計要素に組み込んだ LotusScript スクリプトライブラリを変更する場合です。すべての LotusScript を再コンパイルすることにより、正しくなくなったコードを含むすべての設計要素の一覧を検索できるため、コーディングエラーや不整合の検索ではなくコードの修正に時間を割くことができます。

注: この機能は、Release 6 で新しく追加されました。

コンパイルには、データベースとのやり取りが 2 回必要です。最初のやり取りでは、LotusScript コードを含み、再コンパイルが必要なすべての設計要素を識別します。2 回めのやり取りは、最初のやり取りで識別されたすべての要素を再コンパイルし、再保存します。スクリプトエラーが見つかった要素の一覧が表示されます。一覧の各要素を開いてエラーを見つけ、修正できます。

データベース内のすべての LotusScript コードを再コンパイルするには

手順

  1. [Designer] メニューから、[ツール] - [すべての LotusScript リコンパイル] を選択します。
    ヒント: 特定のデータベースまたは選択された特定のデータベースの設計要素がない場合には、[ツール] メニューの [リコンパイル] オプションは有効化されません。

    [dbname のすべての LotusScript をリコンパイル] ダイアログボックスが表示され、データベース内の LotusScript コードの再コンパイルが開始されます。(dbname は、現在のデータベース名です)

    ヒント: 再コンパイルを中止するには、[Ctrl] キー + [Break] キーを押してから [キャンセル] を押します。操作を中止すると、一部の LotusScript が不整合な状態になることもあります。
  2. データベース内の LotusScript コードにエラーがない場合には、コンパイルされたすべての要素が [設計要素] リストに表示され、その下に [すべてのコードのコンパイルが成功しました] と表示されます。[OK] をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
  3. エラーが見つかった場合には、エラーを含む要素が [設計要素] リストに表示され、その下に [すべての設計要素がコンパイルできませんでした] と表示されます。次のいずれかを行います。
    • 不正なコードを修正せずにダイアログボックスを閉じ、[キャンセル] をクリックします。
    • 要素を編集するには、リストから選択し、[OK] をクリックします。

    選択した要素がプログラムペインに表示されます。

  4. 各スクリプトオブジェクトをクリックして、添付されているコードを表示し、エラーを見つけます。

    エラーを含むコード行のテキストが赤で表示され、エラーが [エラー] ボックスで定義されます。提示されたエラーを修正するまでオブジェクトを保存したり、閉じたりすることはできません。

    ヒント: エラーがあるスクリプトを保存する場合は、エラーのある行の先頭にアポストロフィや REM ステートメントを付けてコメントアウトします。%REM ... %END REM 命令を使用することもできます。
  5. 要素を修正し、閉じた後、ツールに戻り残りのエラーを含む要素を表示します。
  6. エラーが報告されなくなるまで処理を繰り返します。