ODBC (Open Database Connectivity) バージョン 2.0 規格を使用すると、DB2® や Oracle のようなリレーショナルデータベースにアクセスできます。Domino® オブジェクトに埋め込まれた式やスクリプトを使用することで、多くの外部データベースからのデータを Domino アプリケーションに統合できます。例えば、Notes® クライアントまたは Web ブラウザからアクセスされる顧客連絡トラッキング用アプリケーションでは、ODBC 準拠のリレーショナルデータベース管理システムから、顧客財務データにアクセスすることが可能です。ODBC は、Windows、AIX®、HP-UX、DS/2、Mac PowerPC® で使用できます。
Domino Designer をインストールするとき、外部データアクセスをサポートする ODBC モジュールは自動的にインストールされます。
これらのモジュールの他に、ODBC ライブラリ (または共有オブジェクト) と、アクセスしたいデータベースのタイプに適合するドライバが必要です。ライブラリとドライバについてはそれぞれを購入して、インストールすることになります。例えば、Windows 95 の場合はワークステーション上で以下のモジュールが必要です。
ODBC 2.0 インターフェースにより、接続、照会、データ検索プロセスを実行する ODBC 関数のライブラリが定義されます。
このドライバマネージャは、データアクセスに必要なドライバをロードし、Domino とドライバ間のインターフェースの機能を果たします。
ODBC ドライバにより、ドライバマネージャとデータベースの間の通信処理が行われます。Domino は、さまざまなドライバをサポートします。各ドライバはアプリケーションの特定の機能に影響し、独自のインストールドキュメント、設定ドキュメント、ヘルプドキュメントが付属しています。
一部の Domino アプリケーションには、ライセンス契約にもとづくアプリケーション専用の ODBC ドライバが含まれていることがあります。これらのドライバを Domino で使用することはできません。また、これらのドライバを使おうとすると、ライセンス契約が必要だというメッセージが表示されます。このメッセージと一緒に、電話番号やその他の情報も表示されます。
ODBC の詳細については、『Microsoft ODBC 2.0 Programmer's Reference and SDK Guide』(Microsoft Press 刊) を参照してください。