組み込み定数

LotusScript® には、スクリプト内で使用できる何種類かの組み込み定数が用意されています。その他の定数はあらかじめ LSCONST.LSS ファイルで定義されています。LSCONST.LSS ファイルをスクリプトにインクルードするには、%Include 命令を使用します。

定数

NOTHING

オブジェクト参照変数の初期値 (割り当て前) です。変数に具体的な参照を割り当てると、変数は NOTHING を含まなくなります。オブジェクト参照変数を削除すると、その値は NOTHING に戻ります。オブジェクト参照変数に明示的に値 NOTHING を割り当てることもできます。オブジェクト参照変数の値が NOTHING かどうかを調べるには、Is 演算子を使用します。例: (objname Is NOTHING)。

NULL

未知のデータまたは欠落しているデータを表します。さまざまな演算で NULL 値が返されますが、NULL 値を代入できるのはオブジェクト参照変数が含まれていない Variant 型の変数だけです。変数に NULL 値が含まれるかどうかを判別するには、IsNull 関数を使用します。IsNull(objname) が常に FALSE を返すため、IsNull 関数とオブジェクト参照変数の引数を一緒に使用しないでください。

PI

円の円周率です。この定数は、どのような型の数値変数にも代入でき、また数式にも使用できます。

TRUE と FALSE

論理値の True と False であり、それぞれ LotusScript によって整数値 -1 とゼロとして評価されます。これらの値は、すべての比較演算や論理演算によって返されます。True か False かを調べる If、Do、While ステートメントでは、ゼロ以外の値は True と見なされます。

LotusScript には、EMPTY という内部値も含まれています。これは Variant 型変数の初期値です。EMPTY は文字列演算では空の文字列 ("") に、数値演算ではゼロに変換されます。EMPTY 値の変数を調べるには、IsEmpty 関数を使用します。EMPTY を数値として割り当てることはできません。

クロスリファレンス

式言語の @Pi 関数

式言語の @Yes 関数

式言語の @True 関数

式言語の @False 関数

LotusScript 言語の IsNull 関数

LotusScript 言語の Testing オブジェクト参照