定数と変数

LotusScript® のアプリケーションでは、定数と変数を使用して複数の型のデータを操作できます。定数と変数は、LotusScript が認識するデータ型のデータを含む名前付きの場所をメモリ内で識別する識別子です。定数と変数の違いは、定数が表す値はコンパイル時に認識されていなければならず、変更できないということです。定数は、アプリケーションの実行中、そのまま定数として残っていなければなりません。一方、変数は、アプリケーションの実行中に変更できる値 (または一連の値) を参照できます。

定数と変数には、他の識別子と同様、スコープと存続期間があります。スコープとは、識別子を参照できるアプリケーション領域、つまり、識別子にアクセスできるまたは識別子が認識される領域を指します。存続期間 (パーシスタンス) とは、アプリケーションでその識別子を使用できる期間を指します。定数を定義したり変数を宣言すると、既定のスコープと存続期間が割り当てられます。この既定値は、定義または宣言に適切なキーワードを入れると上書きできる場合があります。

アプリケーション内で、定数または変数 (あるいは任意の識別子) が認識される特定の領域とその存続期間は、製品とそのプログラミング環境がサポートするアプリケーションモデルに依存します。一般的なアプリケーションモデルと、そのモデル内で定数を定義して変数を宣言できる領域を、次の図に示します。

Shows several modules making up one application