Domino では、W3C 文書『Simple Object Access Protocol (SOAP) 1.1』(http://www.w3.org/TR/2000/NOTE-SOAP-20000508) および『Web Services Description Language (WSDL) 1.1』(http://www.w3.org/TR/2001/NOTE-wsdl-20010315) に定義された Web サービスをサポートしています。また、『Web Services Architecture』(http://www.w3.org/TR/ws-arch) および『Web Services Activity』(http://www.w3.org/2002/ws/) も参照してください。
注: Web サービスは Release 7 で新しく追加されました。
Domino では Web サービスを次のように制限しています。
- プロバイダエンティティのみをサポートします。
- バインディングは HTTP POST プロトコルを使用した SOAP (Simple Object Access Protocol) である必要があります。
Domino Designer での開発は、Java や LotusScript でコーディングされた「Web サービスプロバイダ」の設計要素を使用します。コードにより、サービスの定義と実装が行われます。サービスの定義は、Web サービスプロバイダによって WSDL (Web Services Description Language) 文書としても管理されます。
- コンパイル済み Web サービスは、エージェントと同様に、Domino データベースのスタンドアロンプログラムです。Release 8 から、Web サービスは、Web サービス対応の LotusScript スクリプトライブラリまたは Java スクリプトライブラリに組み込むことができます。使用するには、Web サービス、 Web サービス対応のスクリプトライブラリが、Web アクセスが可能なサーバーに配置 (または複製) されている必要があります。Web サービス対応のスクリプトライブラリは、他のスクリプトライブラリと同じ方法でアクセスできます。スタンドアロンの Web サービスには、次の Domino URL でアクセスできます。
- OpenWebService -- HTTP POST プロトコルを使用して、Web サービスを呼び出します。HTTP GET プロトコルを使用すると、OpenWebService はサービスに関する情報を返します。
- WSDL -- Web サービスの WSDL 文書を照会します。
- Web サービスは Notes または Designer プリビューの HTTP セッションを使用してテストできます。
- Web サービスには、エージェントと同じセキュリティ機能があります。
- 1 つのサーバー上で複数の Web サービスを同時に有効にする場合は、そのサーバー上で複数の Web エージェントを同時に有効にする必要があります。編集するサーバー文書を開きます。[インターネットプロトコル] - [Domino Web Engine] タブをクリックします。[Web エージェントを同時に実行] を有効にします。
- 既存の WSDL 文書をインポートしてスケルトン Web サービスを生成できます。スケルトンコードは Web サービス定義に対応します。その後、実装コードを追加します。
- また、Web サービスを最初から作成することもできます。独自の Java または LotusScript コードで Web サービス定義を作成します。
- Domino Designer では、Web サービスを定義する WSDL 文書を表示またはエクスポートできます。Java の場合、ソースのエクスポート、新規クラスの作成、プロジェクトファイルの編集、プロジェクトファイルのコンパイルを行うことができます (Java エージェントの場合と同様です) 。
次の内容を説明します。