Domino オブジェクト

JavaScript を使用して、Java と CORBA で有効になった Domino オブジェクトにアクセスできます。『Domino Designer プログラミングガイド 3』の Java/CORBA クラスを参照してください。

次の手順でアクセスします。

  1. JavaScript コードを含むフォームやページでは、AppletBase を継承するアプレットを作成します。このようなアプレットのコーディングについては、『Domino Designer プログラミングガイド 3』で「Java プログラムを実行する」と付随する例題を参照してください。フォームやページにアプレットを挿入する方法については、『アプリケーション開発者ガイド』で「アプリケーション中での Java アプレットの使用」を参照してください。アプレットを使用するといろいろなことが実行できます。Domino オブジェクトへの入り口のようなものです。
  2. [Java アプレット] インフォボックスで [Notes CORBA クラスを使用] を選択します。
  3. Notes クライアントでの表示のため、[ユーザープリファレンス] ボックスで [JavaScript スクリプトから Java へのアクセスを有効にする] を選択します。[セキュリティオプション] ボタンを選択し [Java アプレットセキュリティ] も選択します。[Notes Java クラスへのアクセス] が適切なユーザーに選択されているか確認します。
  4. CORBA を使用してクラスにアクセスするには、Domino ディレクトリのサーバー文書で、[セキュリティ] タブの [エージェントの制限] セクションで、[制限付き Java/JavaScript エージェントの実行] と [制限なし Java/JavaScript エージェントの実行] に適切なユーザーが指定されているか確認します。
  5. JavaScript コードでは、Domino オブジェクトに対応したクラスやメソッドにアクセスするアプレットを参照します。まず Session オブジェクトを取得するために AppletBase.openSession( ) または AppletBase.openSession("username", "password") を呼び出す必要があるでしょう。例えば AppletBase を継承しているアプレットが、フォームやページの最初のアプレットで、ユーザー名とパスワードが必要でなければ次のコードが実行可能です。
    session = document.applets[0].openSession()

この後は、他の Domino オブジェクトを取得するために、返された Session オブジェクトを使用できるようになります。Java アプレットで他の Domino オブジェクトをインスタンス化すれば、それらを JavaScript コードで直接使用できます。

Notes クライアントでは、NotesAppletContext オブジェクトを取得するために AppletBase.getContext(Session) を呼び出せます。このオブジェクトに含まれるメソッドは、アプレットを含むサーバーの名前 (ワークステーションに対しては空の文字列) を返す getServer( )、アプレットを含むデータベースのファイルパスと名前を返す getDatabase( )、アプレットを含む文書のユニバーサル ID (文書が保存されていない場合は NULL) を返す getDocument( ) です。