デバッガの有効化
- デバッガを有効化するには、次のいずれかの操作を行います。
- [ツール] - [LotusScript のデバッグ] を選択します。
- ツールバーの [LotusScript のデバッグ] アイコンをクリックする。
「LotusScript デバッグの開始」というメッセージがステータス行に表示されます。
スクリプトのデバッグ
- デバッガを有効にした状態で、デバッグするスクリプトが含まれた設計要素を開きます。例えば、ビュー内のアクションボタンやイベントをデバッグするには、まずデバッガを始動してからビューを開きます。
エージェントは実行要求を出したときに初期化されるため、エージェントをデバッグする場合は、デバッガを有効化する前にアプリケーションを開いておく必要はありません。その他の大半のコードは、そのコードが含まれた設計要素を開くときに初期化されます。
データベーススクリプトは、データベースを開くときに初期化されます。データベーススクリプトをデバッグするには、そのデータベースに対するウィンドウ (Domino Designer および Domino Administrator クライアントのウィンドウを含む) をすべて閉じる必要があります。
注: Designer で開いたデータベースを閉じる最も簡単な方法は、Designer を終了することです。すべてのタブを閉じ、ナビゲータでアプリケーションを省略表示しても、アクティブ状態は続きます。
- ボタンをクリックしたりアクションを選択するなど、スクリプトを起動するアクションを実行します。デバッグモードでスクリプトを実行すると、スクリプトの最初の行で実行が停止され、デバッガが開かれます。
スクリプトをデバッグモードで実行しているとき、スクリプトは次の 3 つの状態のいずれかにあります。
- スクリプトがブレークポイントで中断されている場合、デバッガに制御があります。
- スクリプトが続行中の場合、ブレークポイントに到達するまで中断されずに実行されます。スクリプトにブレークポイントを 1 つも設定しなかった場合、デバッガが介在していないかのように実行されます。
- スクリプトをステップ単位で実行している場合、制御はスクリプトに渡り、選択したステップが完了するとデバッガに戻ります。ステップ実行については、次の 3 つのオプションがあります。
- [ステップイン] を選択すると、1 つのステートメントが実行されます。ステートメントがサブルーチンや関数を呼び出す場合は、そのサブルーチンまたは関数の 1 行目で実行が停止します。
- [ステップオーバー] を選択すると、現行モジュールで 1 つのステートメントが実行されます。ステートメントがサブルーチンまたは関数の呼び出しの場合は、そのサブルーチンまたは関数が完了するまで実行が続きます。
- [ステップアウト] を選択すると、現行モジュールが終了するまで複数のステートメントが実行されます。
[ステップオーバー] と [ステップアウト] では、実行中に Stop ステートメントまたはブレークポイントが検出されるか、トラップされないエラーが発生した場合は、ステップ実行するステートメントにまだ到達していなくても、そのポイントで実行が中断されます。「トラップされない」エラーとは、コード内の、エラーをトラップする "On Error" ステートメントが存在しないポイントで発生するエラーのことです。
注: デバッガは Terminate イベントに関しては実行できません。
デバッガの無効化
デバッガを無効化するには、次のいずれかの操作を行います。
- [デバッガの終了] ボタンをクリックする。
- [ツール] - [LotusScript のデバッグ] を再度選択する。
- ツールバーの [LotusScript のデバッグ] アイコンを再度クリックする。
「LotusScript デバッグの終了」というメッセージがステータス行に表示されます。
注: デバッガが有効な間に開かれた設計要素に対しては、デバッガはアクティブ状態であり続けます。Notes に設計要素のデバッグを停止させるには、その要素を閉じて再び開きます。
スクリプトの実行を中止する
デバッガが開かれているときにスクリプトの実行を中止するには、[中止] をクリックします。ブレークポイントにあるすべてのスクリプトは、スクリプトの終わりに到達したかのように中止され、デバッガが閉じます。