ダイアログボックスを表示するフォームを設計する

このタスクについて

ユーザーによる文書への入力を支援するには、特定事項の入力を促すカスタムダイアログボックスを作成します。そのためには、@DialogBox 関数または LotusScript® を使用します。@DialogBox を使用するには 2 つのフォームが必要です。1 つは、フィールド、テキスト、図形が定義されたレイアウト領域を持つ、ダイアログボックスに似たダイアログフォームで、もう 1 つは、@DialogBox を使用してダイアログフォームを表示するボタンが定義されたホストフォームです。これら 2 つのフォームには共有フィールドがあり、ユーザーがダイアログフォームでフィールド値を入力すると、その値がホストフォームにある同名のフィールドでも共有されます。例えば、「メモ」という名前のホストフォームに、@DialogBox を使用して「メモオプション」というダイアログフォームを起動するボタンがあります。どちらのフォームにも「コメント」というフィールドがあります。「メモオプション」フォームの [コメント] フィールドに入力されたテキストは、メモ文書の [コメント] フィールドにも表示されます。

@DialogBox を使用するとき、ダイアログボックスに入力された値はすべて、ホストフォームを使用して作成された文書に保存されます。そのため、たとえフィールドがホストフォームに表示されていなくても [文書のプロパティ] インフォボックスで見ることができます。キーワード [NoNewFields] を @DialogBox 関数とともに使用すれば、ダイアログフォームが保存または更新された際に、ホストフォームとダイアログフォームの両方のフィールドが更新されます。また [NoFieldUpdate] を使用すると、ダイアログボックスフォーム上のフィールドまたはフィールド値はホストフォームでは更新されません。

レイアウト領域は、Notes アプリケーションのみでサポートされます。

手順

  1. ダイアログフォームを開くか、新規に作成します。
  2. [作成] - [レイアウト領域] - [新規レイアウト領域] を選択します。
  3. 作成するダイアログボックスに合うように、レイアウト領域のサイズを変更します。
  4. [設計] - [レイアウトのプロパティ] を選択します。
  5. [境界線の表示] の選択を解除して、[3D スタイル] を選択します。
  6. レイアウト領域をクリックしてから、ダイアログボックスに配置する図形、テキスト、フィールドを作成します。
  7. フォームを閉じて保存します。
  8. ホストフォームをダブルクリックします。ホストフォームでは、@DialogBox ボタンが表示されます。
  9. ボタンを追加する位置にカーソルを合わせ、[作成] - [ホットスポット] - [ボタン] を選択します。
  10. [表示] タブで、ボタンのラベルと幅を入力します。
  11. プログラムペインで [式] をクリックし、@DialogBox を使用して式を記述します。ダイアログフォームの名前を組み込みます。

タスクの結果

@Dialogbox の使い方については、『 Domino Designer プログラミングガイド』を参照してください。

ダイアログボックスを表示するフォームの設計のガイドライン

このタスクについて

フォームのインターフェースをできるだけ Notes のユーザーインターフェースに近づけるには、次のガイドラインに従ってください。

  • ダイアログフォームには、3D のプロパティを選択したレイアウト領域を使用します。
  • @DialogBox を使用した式には、[AutoVertFit] オプションと [AutoHorzFit] オプションを指定します。これにより、レイアウト領域に合わせて、ダイアログボックスのサイズが調整されます。
  • スタティックテキスト、フィールド、ボタンには、9 ポイントの Helvetica を使用します。
  • スタティックテキストラベルは、フィールドの前に配置し、末尾にコロンを付けます (例えば「名前:」)。
  • ボタンはフォームの最後に配置します。
  • 選択肢を横一列に並べるには、ラジオボタンやチェックボックスフィールドで複数列の表示オプションを使用します。フレームのオプションには [なし] を使用し、選択肢と背景の境目を目立たせないようにできます。
  • ボタンのテキストが複数の単語で構成されている場合は、テキストを大文字で始めます。他のダイアログボックスやタスクを実行するボタンには、省略記号を使用します (例: [詳細を表示])。