Domino データベースの構造を定義します。
データベース設定の詳細については、「[データベースのプロパティ] インフォボックス - [詳細] タブ」を参照してください。
包含要素: <databaseinfo>、<acl>、<fulltextsettings>、<launchsettings>、%note.types;
<!ELEMENT database ( databaseinfo?, acl?, fulltextsettings?, launchsettings?, (%note.types;)* )>
databaseinfo?, acl?, fulltextsettings?, launchsettings?, (%note.types;)*)
省略可能な <databaseinfo> 要素、<acl>、続いて省略可能な <fulltextsettings> 要素および <launchsettings> 要素、さらに任意の数の %note.types; エンティティの内容の順に含まれます。
<!ATTLIST database
path |
%string; |
#IMPLIED |
title |
%tstring; |
#IMPLIED |
categories |
CDATA |
#IMPLIED |
templatename |
%string; |
#IMPLIED |
fromtemplate |
%string; |
#IMPLIED |
type |
(%database.types;) |
"standard" |
allowstoredforms |
%boolean; |
"true" |
allowbackgroundagents |
%boolean; |
"true" |
imageloadsdeferred |
%boolean; |
"false" |
usejavascriptinpages |
%boolean; |
"true" |
requiressl |
%boolean; |
"false" |
allowdesignlocking |
%boolean; |
"false" |
allowexternalconnections |
%boolean; |
"false" |
showinopendialog |
%boolean; |
"true" |
advancedtemplate |
%boolean; |
"false" |
markmodifiedunread |
%boolean; |
"true" |
multidbindexed |
%boolean; |
"false" |
multilingual |
%boolean; |
"false" |
defaultlanguage |
%string; |
#IMPLIED |
defaultregion |
%string; |
#IMPLIED |
defaultsortorder |
%string; |
#IMPLIED |
maintainunread |
%boolean; |
"true" |
optimizetablebitmaps |
%boolean; |
"false" |
overwritefreespace |
%boolean; |
"true" |
savelastaccessed |
%boolean; |
"false" |
logtransactions |
%boolean; |
"true" |
allowsoftdeletion |
%boolean; |
"false" |
allowspecialhierarchy |
%boolean; |
"true" |
allowheadlinemonitors |
%boolean; |
"true" |
increasemaxfields |
%boolean; |
"false" |
maxupdatedbyentries |
%integer; |
#IMPLIED |
maxrevisionentries |
%integer; |
#IMPLIED |
softdeletionsexpirein |
%integer; |
#IMPLIED |
nourlopen |
%boolean; |
"false" |
unicodestandardsorting |
%boolean; |
"false" |
allowdocumentlocking |
%boolean; |
"false" |
copyprofiledocswithdesign |
%boolean; |
"false" |
singlecopytemplate |
%boolean; |
"false" |
uselz1 |
%boolean; |
"false" |
>
advancedtemplate
true の場合、[データベースの作成] ダイアログボックスに拡張テンプレートとしてデータベースのリストを表示します。拡張テンプレートは、データベースを作成するときに [データベースの作成] ダイアログボックスの [詳細テンプレートの表示] チェックボックスを選択すると表示されます。
allowbackgroundagents
true の場合、スケジュールされたエージェントまたはイベントによってトリガーされたエージェントの実行を許可します。Domino は、バックグラウンドで動作するすべてのエージェントのセキュリティ制約をその実行前に確認します。データベースのユーザーが持つセキュリティ権限を信頼できない場合は、この属性を false に設定します。
allowdesignlocking
true の場合、チームで作業している設計者はビューまたはフォームなどの設計要素をロックして、ほかの設計者がそれらを編集できないようにすることができます。要素をロックするには、ワークペインでその要素をハイライト表示し、右クリックして、ポップアップメニューの [Lock] を選択します。
allowdocumentlocking
true の場合、ユーザーが編集中の文書はロックされ、それを保存して閉じるとロックが解除されます。また、編集作業の重複、不正な設計変更、その他の競合の発生を防ぐために文書を明示的にロックおよびロック解除できます。
allowexternalconnections
true の場合、フォーム上のフィールドと外部のデータソースを連携させることができます。データ接続リソースが作成されていない場合、この設定は [データベースのプロパティ] インフォボックスに表示されません。
allowheadlinemonitors
true の場合、購読データベースによってこのデータベースへの新規更新を監視できます。購読データベースは、特定のデータベースに関連する更新、変更、ニュースの通知を希望するユーザーによって作成されます。ユーザーは、興味のあるデータベースとトピックについて記述する購読プロフィールを作成します。データベースを監視するユーザーが多い場合、そのパフォーマンスに悪影響を与えます。
allowsoftdeletion
true の場合、データベース内の文書を削除しても、指定された時間が経過するまでは完全に削除されません。文書を完全に削除するまで待機する時間は、softdeletionsexpirein 属性で指定します。
allowspecialhierarchy
true の場合、@AllChildren と @AllDescendants の式言語 @関数が特別に保存された階層情報を使用して、選択式と複製式の中で文書にアクセスすることが可能になります。この階層情報を保存して保持すると、データベースのパフォーマンスに悪影響を与えます。この属性を無効にしても、上記の @関数を使用しないでエントリを表示するビューの階層構造は影響を受けません。
allowstoredforms
true の場合、設計者は文書内に文書を作成するフォームを保存できます。この設定は、最大 20 倍のディスク容量が必要になる可能性があり、データベースのパフォーマンスに悪影響を与えます。作成した文書を表示するために必要なフォームまたはその別名が存在しないデータベースにその文書がメール送信される場合、更新が行われたことをすべて把握する必要がある OLE オブジェクトまたは購読がフォームに含まれる場合、フォームのスタティックテキストを検索可能にする必要がある場合に、この属性を true に設定します。
categories
データベースカタログでデータベースを表示するときに、そのデータベースが属するカテゴリの名前です。
copyprofiledocswithdesign
true の場合、[データベースのプロパティ] インフォボックスの [設計] タブで指定されたテンプレートから作成したデータベースに、そのテンプレート内のプロファイル文書をコピーします。
defaultlanguage
複数の言語データベースに対して、デフォルトの言語を示してデータベースの内容を表示します。この属性は、multilingual 属性が true の場合にのみ評価されます。
defaultregion
データベースが対象とする地域に基づいて言語を詳細に指定します。例えば、英語はデフォルトの言語ですが、次の言語からデフォルト言語を指定できます。英国、米国、ニュージーランド、アイルランドなどの言語。この属性は、multilingual 属性が true の場合にのみ評価されます。
defaultsortorder
エンドユーザーによってアプリケーションがオフラインになったときにデフォルトとして使用する言語です。詳しくは、『アプリケーション開発ガイド』の「DOLS オフライン購読設定文書を作成する」のトピックを参照してください。この属性は、multilingual 属性が true の場合にのみ評価されます。
fromtemplate
データベースの設計の継承元であるテンプレートの名前です。
imageloadsdeferred
true の場合、Notes クライアントを介して文書を表示するときに、そのテキストを表示してからイメージを表示します。デフォルトでは、Notes は文書上で最初に発見したアイテムを表示します。そのアイテムがサイズの大きなイメージであれば、文書の表示が遅くなる可能性があります。Web からアクセスされた文書のイメージの表示設定は、使用される Web ブラウザによって決まります。
increasemaxfields
true の場合、標準ではすべてのフィールド名の合計長が最大約 64KB になるまでデータベースにフィールドを作成できますが、これを重複がないように名前が付けられたフィールドを最大 64000 個作成できるように拡張します。
logtransactions
true の場合、バックエンドデータベースで発生するすべてのトランザクションのログを記録します。システム障害が発生した後にログを使用してデータベースをリカバリできるため、ログの記録は重要です。例えば、添付ファイルしか保存されないデータベースの場合、それらのファイルの変更はトランザクションとして記録されないため、ログの記録を無効にしてもかまいません。
maintainunread
true の場合、未読マークを使用します。未読マークを使用すると、大量のシステムリソースを消費します。ログまたはディレクトリデータベースのように、継続的に更新されるデータベースでは未読マークを無効にしてもかまいません。
markmodifiedunread
true の場合、最後に未読と表示された後に更新された文書に引き続き未読マークを付けます。
maxrevisionentries
フォームの [$Revisions] フィールドにアーカイブする編集セッションの最大数です。[$Revisions] フィールドには各文書の編集セッションの日付と時刻が保存され、複製または保存で発生した競合を解決するために使用されます。デフォルトでは、最大 500 個の編集セッションが保存され、それぞれ 8 バイトのディスク容量を必要とします。保存する編集セッション数を減らすことで、ディスク容量を節約できます。編集セッション数が最大値に達すると、最も古いエントリが削除されて新しいエントリが追加されます。
maxupdatedbyentries
フォームの [$UpdatedBy] フィールドにアーカイブする編集セッションの最大数です。[$UpdatedBy] フィールドには、各文書の編集セッションに関連するユーザーまたはサーバーの名前が保存されます。このフィールドに保存される編集セッションの最大数を減らすことで、ディスク容量を節約できます。
multidbindexed
true の場合、現在のデータベースが検索のためのマルチデータベース索引に使用されていることを示します。
multilingual
true の場合、このデータベースを複数言語で使用できることを示します。デフォルトの言語、地域、ソート方法は、それぞれ defaultlanguage、defaultregion、defaultsortorder の各属性で指定します。
nourlopen
true の場合、ユーザーがブラウザで URL コマンドを使用して、勝手に Web アプリケーションの中を移動することを禁止します。
optimizetablebitmaps
true の場合、ビュー内のすべての文書に関連付けられているフォームの記録を内部的に保持します。ビューが更新されるときに Domino がこのフォームと文書の関連を認識している場合、その更新は短時間で行われます。この関連付けを保持するにはパフォーマンスを多少犠牲にする必要がありますが、ビューを更新する速度、特に大規模データベースの小さなビューを更新する速度が向上するため、その価値はあります。
overwritefreespace
true の場合、権限のないユーザーがユーティリティを使用して削除済みのデータにアクセスするのを防止するために、削除したデータをパターンで上書きします。自動的に削除された領域を再割り当てするためにすでにセキュアなデータベースまたは非公式の意見交換に使用されるのでセキュリティが問題にならないデータベースの場合は、この属性を false に設定できます。
path
データベースの位置を示す完全なパスです。
requiressl
true の場合、データベースにユーザーがアクセスするには SSL 認証が必要であることを示します。SSL は Secure Sockets Layer の略で、サーバーと Web クライアント間で伝送されるデータを暗号化して保護するセキュリティプロトコルです。Web ユーザーは、SSL で保護されたデータベースにアクセスするために、ブラウザ設定で SSL 認証を有効にしなければなりません。
savelastaccessed
true の場合、文書が最後に更新された日付を示す Accessed プロパティを、読み込んだだけで編集しなかった場合でも更新します。この設定を保持するには、大量のシステムリソースを使用します。
showinopendialog
true の場合、メニューから [ファイル] - [データベース] - [開く] を選択するか、 [Ctrl] + [O] キーを押すと表示される [データベースを開く] ダイアログボックスで、指定されたサーバーで使用できるデータベースのリストにこのデータベースを表示します。ユーザーにこのデータベースにアクセスさせないためには、この属性を false に設定します。その場合でも、[データベースを開く] ダイアログボックスの [ファイル名] フィールドにファイル名を手動で入力すれば、このデータベースにアクセスできます。
singlecopytemplate
true の場合、このテンプレートから作成されたデータベースはテンプレート内の設計要素を参照しますが、設計要素のコピーを取得しません。テンプレートとテンプレートから作成されたデータベースは、同じサーバー上になければなりません。
softdeletionsexpirein
削除された文書を完全に削除するまでデータベースに保持しておく時間です。この属性は、allowsoftdeletion 属性が true の場合にのみ評価されます。
templatename
データベースがテンプレートとして使用される場合、そのテンプレートの名前です。
title
データベースのタイトルです。
type
データベースの種類です。選択肢は、<database> 要素の定義済みエンティティで定義されています。
unicodestandardsorting
true の場合、複数の言語を使用するデータベースで Unicode 標準形式によるソートを実行できます。Unicode を使用するソートの詳細については、http://oss.software.ibm.com/icu/ を参照してください。
usejavascriptinpages
true の場合、設計要素にパススルー JavaScript を含めることができます。この場合、ホットスポット式が評価されるのはホットスポットがクリックされたときだけであること、ページまたはフォームに複数のボタンを追加できること、この場合以外は Web 上で動作しない式言語の @コマンドの一部がサポートされることなどの利点があります。詳しくは、『アプリケーション開発ガイド』の「Web 用の式とボタンを作成する」のトピックを参照してください。
uselz1
true の場合、データベースの添付ファイルは Huffman アルゴリズムではなく、LZ1 アルゴリズムを使用して圧縮します。Huffman アルゴリズムでは添付ファイルを 2 回走査して、1 回目はエンコード用ツリーを作成し、2 回目にファイルをエンコードします。LZ1 アルゴリズムでは、繰り返しバイトパターンの辞書を作成することで、一度にファイルの限られたウィンドウを処理します。この場合辞書は保存されませんが、添付ファイルを読み込みながら辞書を使用してエンコードします。
%database.types; エンティティは、Domino サーバー上に存在できるデータベースの種類を定義します。
構文:
<!ENTITY % database.types "standard | library | addressbook | lightaddressbook | multidbsearch | portfolio | imapproxy | subscriptions | mailbox | personaljournal | mailfile ">
addressbook
ユーザーの個人アドレス帳として動作し、通信相手になる人、企業、サーバーコンピュータに関する情報を保存します。
imapproxy
ユーザーは、IMAP サーバー上のメールボックス経由で送受信したメッセージのアクセス、読み込み、操作を実行できます。このデータベースは、ユーザーがインターネットアカウント文書を作成して保存するときに、自動的に作成されます。テンプレート名は、imapcl5.ntf です。
library
レビューのワークフローやアーカイブに使用できる文書保存データベースとして動作します。テンプレート名は、doclbw6.ntf です。
lightaddressbook
Domino ディレクトリカタログを表します。Domino ディレクトリは、企業内のすべてのデータベースのディレクトリです。テンプレート名は、dircat5.ntf です。
mailbox
ほかのサーバーまたはユーザーに送信中のメールと未配達のメールを保持します。このデータベースは、ルータータスクが始めて実行されたときにサーバー上で自動的に作成されます。また、ロケーション文書が設定されてワークステーションベースのメールが受理されたときに、ワークステーション上で自動的に作成されます。テンプレート名は、mailbox.ntf です。
mailfile
Domino 経由で電子メールを送受信するデータベースです。また、カレンダー機能とスケジューリング機能も備えています。テンプレート名は mail6.ntf です。拡張テンプレートの場合は mail6ex.ntf です。
multidbsearch
複数のデータベース全体の検索に使用できる検索サイトデータベースです。テンプレート名は srchsite.ntf です。
personaljournal
電子日記として動作します。電子日記を使用して、個人のアイディアや文書を書き留めて整理できます。テンプレート名は journal6.ntf です。
portfolio
ブックマークを Notes データベースに保存します。テンプレート名は bookmark.ntf です。
standard
「空」のデータベース設計テンプレートから作成されたデータベースです。標準データベースには、Notes データベースの標準設計要素がすべて含まれ、Domino Designer を使用してどのような種類のアプリケーションに組み込むこともできます。
subscriptions
ユーザーが興味を示すデータベースに作成されるアクティビティ、ニュース、新規書き込みについてユーザーに更新の通知します。このデータベースは、ユーザーがアクセス権を持つサーバー上にあり、購読を許可していなければなりません。ユーザーは、購読プロフィールを作成して、更新通知を希望するデータベースと情報の種類を定義します。テンプレート名は headline.ntf です。
%design.elements; エンティティは、Domino Designer 内のさまざまな設計要素に対応します。このエンティティは、%note.types; エンティティで使用されます。
構文:
<!ENTITY % design.elements "form | subform | page | frameset | view | folder | sharedfield | sharedactions | imageresource | appletresource | agent | agentdata | scriptlibrary | databasescript | helpusingdocument | helpaboutdocument | dataconnection ">
%note.types; エンティティは、Domino データベースの文書またはルート要素の基本的な種類を定義します。%note.classes; エンティティは、文書のクラスが文書のヘッダーに保存される値によって決定するという点で %note.types; エンティティと異なります。文書の種類は、まずそのクラスにより決定され、さらに文書内に特定のアイテムがあるかどうかによって詳細に指定されます。例えば、エージェントとスクリプトはどちらも FILTER クラスに属します。しかし、それぞれの文書の種類は、両文書に含まれる $Flags と呼ばれるアイテムの値によって異なります。
構文:
<!ENTITY % note.types "note | document | profiledocument | %design.elements;">