データベースを公開する

アプリケーションを公開するには、Domino® サーバーのシステム管理者と協力して、サーバー上でアプリケーションを編成し、一連のシステム管理タスクを実行する必要があります。次の表は、データベースを開設して公開するときに Domino システム管理者が実行する必須作業と省略可能な作業の一覧です。この作業を行うには、データベースのアクセス制御リスト (ACL) で [管理者] のアクセス権が設定されている必要があります。

必須作業

実稼働サーバーに新規データベースまたはデータベースの複製をコピーする前に、次の作業を行います。

次の作業と複製の詳細については、『Domino Administrator ヘルプ』を参照してください。

タスク

考慮事項

データベースにアクセスする必要があるユーザーとサーバーに対して、データベース ACL を設定する

データベースのレプリカを作成する場合、レプリカを置く各サーバー名をデータベースの ACL に必ず登録しておきます。データベースでロールを使用する場合は、各サーバーにすべてのロールを割り当てます。

元のデータベースの ACL を設定してから、データベースをサーバーにコピーする場合は、自分に元のデータベースに対する [管理者] のアクセス権を割り当てます。元のデータベースに対して [管理者] のアクセス権を持っていないと、データベースのコピーに対しても [管理者] のアクセス権はありません。

サーバーの ACL が適切に設定されていることを確認する

サーバーにあるデータベースにアクセスするには、サーバーの ACL でそのユーザーやサーバーに適切なアクセス権が設定されている必要があります。

Domino ディレクトリの中に必要なグループ文書が揃っていることを確認する

データベースの ACL にグループ名を追加する前に、Domino ディレクトリの中にグループ文書を作成します。データベースをサーバーにコピーする前に必ずグループ文書を複製してください。

サーバーに新規データベースをコピーする

サーバーのディスク容量、トポロジー、ネットワークプロトコルを考慮する必要があります。データベースをクラスタに置く場合は、クラスタのリソースを考慮してください。

[データベースを開く] ダイアログボックスにデータベースが表示されていることを確認する

データベースの設計中、データベース設計者は [データベースを開く] ダイアログボックスのリストにそのデータベース名を表示しないように設定している場合があります。その場合、ユーザーはデータベースを開けません。データベースが完成したら、[データベースを開く] ダイアログボックスにデータベース名が表示されていることを確認してください。

データベースのレプリカを格納するサーバーを指定し、レプリカを作成する

レプリカを置くサーバーを決めるには、データベースの目的とサイズ、データベースにアクセスする必要があるユーザーの数とそのユーザーのロケーション、サーバー間の既存の複製スケジュールを考慮する必要があります。

Domino ディレクトリ内のサーバー文書で複製が有効になっていることを確認する

サーバー文書ではデフォルトで複製が有効になっていますが、念のためこの設定を確認します。

接続文書を作成または編集する

データベースのレプリカを複数のサーバーに置く場合は、複製が実行できるように、必要な接続文書をすべて設定します。

複製のスケジュールを設定する

ユーザーのロケーションとタイムゾーン、データベースの更新頻度を考慮する必要があります。

オプションの作業

次の作業は必須ではありませんが、データベースの開設後に必要になる場合があります。この作業が必要かどうかは、実稼働サーバーに公開するデータベースの種類と、アプリケーション開発者、データベース管理者、または Domino システム管理者に組織内でどのような役目が割り当てられているかによって決まります。

次の作業と複製の詳細については、『Domino Administrator ヘルプ』を参照してください。

タスク

考慮事項

「データベースについて」文書と「データベースの使い方」文書の作成

「データベースについて」文書には、データベース管理者の名前、電話番号、電子メールアドレスを記載します。「データベースの使い方」文書には、アプリケーションについて記載します。

データベースの索引を作成

詳しくは、Domino Administrator ヘルプで、単一のデータベースの全文索引に関する説明を参照してください (ヘルプがインストールされている場合)。あるいは、http://www.lotus.com/ldd/doc にアクセスして、『Domino Administrator ヘルプ』をダウンロードまたは表示してください。

ユーザーがデータベースを検索する必要がある場合は、データベースの全文索引を作成します。全文索引を作成してから、サーバーにデータベースを新規にコピーや複製すると、索引関連の設定はコピーやレプリカに継承されます。

暗号キーの配布

暗号化フィールドを含むデータベースを設計した場合は、ユーザーに暗号キーを配布します。

メール受信データベース文書の作成

データベースがメール受信用の場合は、Domino ディレクトリに「メール受信データベース」文書を作成します。

データベースカタログにデータベースを表示

『Domino Administrator ヘルプ』をインストールしている場合は、詳しくは、「データベースカタログ」を参照してください。あるいは、http://www.lotus.com/ldd/doc にアクセスして、『Domino Administrator ヘルプ』をダウンロードまたは表示してください。

データベースはすべて、デフォルトでデータベースカタログに表示されます。必要に応じてカテゴリを追加して、カタログのビューにデータベースを表示する方法を制御します。

データベースライブラリにデータベースを発行

『Domino Administrator ヘルプ』をインストールしている場合は、詳しくは、「データベースライブラリ」を参照してください。あるいは、http://www.lotus.com/ldd/doc にアクセスして、『Domino Administrator ヘルプ』をダウンロードまたは表示してください。

ユーザーに便利なように、サーバーから選んだデータベースのライブラリをいくつかのサーバーに作成します。

ユーザーにデータベースが使用できることの通知

データベース名、ファイル名、サーバーのロケーションを通知します。