[列のプロパティ] インフォボックスの [詳細] タブでは、列をプログラムするためや列の値を Web でリンクとして表示するためのオプションが表示されます。
[名前] フィールドには、スクリプトまたは式で列を参照するための、列に割り当てられた名前が表示されます。単にフィールドを表示する列の場合は、フィールド名と一致する名前が自動的に割り当てられます。その他の列には、「$」に続く数字で表される固有値が割り当てられます。この名前を編集して、より分かりやすい名前にすることができます。これは特に、名前を使用して別の場所で列を参照したい場合に行います。列の名前を変更する際には、以下の点に注意してください。
列をその名前で参照するコードが既にある場合、その名前を変更するとコードが壊れてしまいます。
同じビューで 2 つの列に同じ名前を割り当てることは避けてください。これを行うと、それぞれの式が異なっていても同じ値が列に表示されます。
列のプログラム名は、以下のようなコンテキストで便利です。
InViewEdit ビューイベントをプログラミングする場合。この機能の詳細については、「ユーザーがビューから文書を編集または作成できるようにする」を参照してください。
@DbLookup に対する列の引数として。読みやすさのため、またビュー列の配置を変更したときにコードが壊れるのを防ぐため、検索では数値ではなく列名を使用することをお勧めします。
列では、式にその列名を使用することにより、別の列の値を参照できます。 こうすると、複雑な計算の繰り返しを避けられるため、ビューの効率性を高めることができます。参照する列は、参照される列の「後」になければなりません。
NotesDirectory クラスの一部のメソッドは、列名を引数として受け入れます。
ユーザー定義列を作成すると、その列の名前が、その列の式を格納するプロフィール文書アイテムの名前になります。列の名前を変更する場合は、新しい名前の先頭を「$」にする必要があります。そうしないと、ユーザー定義機能が動作しません。しかし、その他の場合は、列名の先頭を「$」にする必要はありません。
列を LotusScript® 内に置くには、NotesViewColumn クラスの ItemName プロパティを使用します。また、列を Java™ 内に置くには、ViewColumn クラスの ItemName プロパティを使用します。
ユーザーがビューから文書を編集できる InViewEdit イベントをプログラムするには、列のプログラム名が必要です。この機能の詳細については、「ユーザーがビューから文書を編集または作成できるようにする」を参照してください。
最初にシンプルファンクションを使用して列を定義して、次に最初の列の値に従ってもう 1 つの列を作成する場合は、最初の列のプログラム名を編集して、ドル記号 ($) と数字以外のものに変更する必要があります。式に $1 を挿入すると、= the quantity/value of 1 と等しくなります。式に「$1」を挿入すると、変数、フィールド、列の名前ではなく、文字列として処理されます。
例えば、ビュー内の最初の列が作成者 (シンプルファンクション) であり、そのプログラム名が $1 であるときに、 2 番目の列で、列 1 の値に基づいて何かを表示したい場合は、列 1 のプログラム名を $1 から $one に変更すると、列 2 の式でこの新しいプログラム名を参照できるようになります。例を次に示します。@if($one = "Mary Stone/Acme";"READ THIS"; "ignore this")
シンプルファンクションで割り当てられる # in View column、Collapse/Expand、# Responses、または # Response levels という列名は制限されています。シンプルファンクションのプログラム名を式で使用することはできません。
非表示式を使用すると、ビューが最初に表示されたときに、条件に従って列を非表示にできます。例えば、特定のユーザーに対して列を非表示にするには、[列のプロパティ] インフォボックスの [詳細] タブで、[式が真のとき列を非表示] をチェックして次の式を入力します。
@If(@Name([CN];@Username) = "John Smith")
この式は、ビューが最初に表示されたときに評価されるため、ビューを表示した後に特定の条件が一致しても、その非表示式は失敗となります。
R7 とそれより前のリリースでは、ビュースタイルオプションの [最後の列までウィンドウ内に収める] を選択することで、ビューの幅いっぱいまで列を挿入できました。Notes 8 では、カスタマイズ機能が追加されたことにより、利用可能なウィンドウ幅を使用するためにどの列を広げるかを指定できるようになりました。列の選択は、位置には依存しません。列の順序を後で修正する場合、選択済みの列は選択された状態で維持されます。
Web クライアントのユーザーがビューから文書を開くには、文書にリンクされた列をクリックします。デフォルトでは、ビューの左端の列がリンク列として使用されますが、このデフォルト設定は、別のリンク列を指定することによって変更できます。ただし、リンクをカスタマイズすると、デフォルト設定に戻すことはできません。少なくともそのビューでは、1 列以上のリンク列指定を継続する必要があります。
Notes 8 の Standard 版には、Personal Information Management (PIM) 複合アプリケーションのメール、カレンダー、連絡先でビューを縦の (狭い) レイアウトで表示する機能があります。垂直のレイアウトでは、列がスクロールなしでレイアウトの範囲内に収まるように調整されます。列は 2 行にまたがって表示できます。この場合、ビューの各列は、必ず最初の行に配置されると指定されますが、場合によっては 2 番目の行に折り返すこともできます。垂直のレイアウトで列を非表示にすることもできます。設計者は、シーケンス番号により、列を 2 番目の行に折り返す順番を制御できます。2 番目の行を左揃えしている最初の行で列を指定すれば、2 番目の行もインデントできます。
Notes 8 の Standard 版には、Personal Information Management (PIM) 複合アプリケーションのメール、カレンダー、連絡先でビューをタイル型レイアウトで表示する機能があります。タイル型レイアウトでは、通常はビューに 1 行で表示される各文書の情報が、そのビューに割り当てられている画面領域の範囲内で個別のタイルとして表示されます。例えば、連絡先情報が収められているビューを、一連の名刺として表示できます。タイルの順序は横から縦の順で、縦方向にのみスクロールします。タイルのサイズはすべて同じです。各タイルには、先頭の見出しセクションと末尾の属性セクションがあります。
[列のプロパティ] の [詳細] タブにある [複合設定] のセクションでは、特定の列で利用できるデータにプロパティをマップできます。
複合アプリケーションのサポートにより、定義済みプロパティの名前を選択すれば、列とそのデータに関連付けるプロパティを選択できます。複合アプリケーションでは、プロパティ、アクション、ネームスペース、データ型が格納されている Web サービス記述言語 (WSDL) ファイル (XML ファイル) が、複合アプリケーションでのコンポーネントの対話のため、コンポーネントによって使用されます。プロパティ名は、アプリケーションの WSDL ファイルの WSDL コンテンツとして格納されている一意の識別子です。プロパティ名は、プログラム識別子として使用されます。
プロパティは、コンポーネントが生成できる交換可能な型付きデータ項目です。複合アプリケーション内のすべてのコンポーネントは、コンポーネント間でメッセージを渡す 1 つのプロパティブローカーを共有します。Notes アプリケーションは、プロパティを発行して消費できます。発行には、プロパティブローカーが他のコンポーネントにプロパティを渡せるように、プロパティブローカーに値を送信することも含まれます。プロパティの消費とは、他のコンポーネントが発行した情報を受け取って、その情報に何らかの処理を行うという意味です。プロパティは LotusScript コードによっていつでも発行できますが、列と発行可能プロパティとの関連付けを行うことでビューの行を選択すれば、自動的に発行できます。行の選択箇所を変更すると、該当する列からデータが発行されます。
詳しくは、このドキュメントの「複合アプリケーション - 設計と管理」セクションで、「Domino Designer でワイヤリングプロパティ設計要素を処理する」を参照してください。複合アプリケーションでプロパティとアクションが機能する仕組みの概説については、「複合アプリケーション - 設計と管理」セクションの「コンポーネント間の関連付けの詳細」を参照してください。
コンポーネントによって発行されるプロパティは、出力プロパティと呼ばれます。コンポーネントによって消費されるプロパティは、入力プロパティと呼ばれます。あるコンポーネントの出力プロパティは、別のコンポーネントの入力プロパティにすることができます。
ある特定のコンポーネントで使用できる入力プロパティと出力プロパティのリストは、ワイヤリングプロパティの設計要素に格納されます。ワイヤリングプロパティの設計要素を作成するには、そのプロパティの XML 記述が格納されている WSDL ファイルをインポートします。これらの設計要素の作成と編集の詳細については、Composite Application Wiki (http://www-10.lotus.com/ldd/compappwiki.nsf) の「NSF コンポーネントを構築する」トピックを参照してください。
[列のプロパティ] の [詳細] タブにある [複合設定] のセクションには、このアプリケーションのいずれかの複合プロパティ設計要素に定義されているすべての出力プロパティのドロップダウンリストが表示されます。入力プロパティは発行できないため、リストには表示されません。
特定の列に関連付けるプロパティを指定するには