XPages アプリケーションを Notes® リッチクライアントで実行できます。
Notes クライアントで XPages をサポートする主な利点は、Web 用に開発されたアプリケーションをローカルに複製し、それをクライアント用に開発し直す必要なく Notes クライアントでオフラインで実行できることです。 これにより、XPages アプリケーション開発モデルのすべての利点を Notes クライアントまで広げることができます。 これらのアプリケーションは組み込みブラウザに表示され、ほとんど Web アプリケーションのように表示され、動作しますが、いくつかの点において Notes クライアントでは異なる動作をします。
- Notes でのアプリケーションのレンダリング方法に影響を及ぼす Notes クライアント固有のロジックを作成することができます。 例えば、ディスカッションアプリケーションの Web レンダリングではページの隅に「ようこそユーザー名」メッセージと、その後に「マイプロフィール」リンクが表示されます。このウェルカムメッセージは、Notes クライアントでは表示されません。ディスカッションアプリケーションのロジックによってこのメッセージが削除されるためです。 アプリケーションの XPages プロパティを変更して、アプリケーションが Notes クライアントで稼働する場合とブラウザで稼働する場合とで別のテーマを使用するよう指定することもできます。
- Notes クライアントで稼働するアプリケーションのユーザーは、 を使用して、XPages への変更を保存することができます。 enableModifiedFlag プロパティを使用すると、このメニューオプションを有効にして、XPage が変更されたときに変更内容を保存するようユーザーにプロンプトを出すことができます。
- ユーザーが Notes クライアントで認証されると、同じ資格情報を使用して任意の XPages アプリケーションまたはコンポーネントにアクセスできます。 したがってユーザーは、組み込みブラウザで稼働する従来の Web アプリケーションで行われるような、Web ログインダイアログでの入力を促されることはありません。
- XPages 設計要素のコード (アクティブコンテンツ) が、例えばワークステーションファイルの読み書きやシステムプロパティの読み書きなどの、保護された操作を実行するのを防ぐため、XPages では実行制御リスト (ECL) を使用して、保護された操作を実行しようとするコードの署名者に対してユーザーが付与したアクセス権限と機能を管理します。
- Notes クライアントでは、ページをブックマークすることができます。
XPages をスタンドアロンアプリケーションとして作成するだけでなく、複合アプリケーション内で稼働し、イベントの受信/公開モデルとコンポーネントパラメータをサポートすることができる XPage コンポーネントを Domino® Designer で作成することもできます。 これにより XPages コンポーネントは、クライアント内のほかのコンポーネント (例えば PIM コンポーネントなど) と対話できるようになります。
また、XPages アプリケーションは Domino サーバー上に存在することができます。 [Notes クライアントで開いたとき] 起動オプションを [指定した XPage を開く (Standard 版クライアント)] に設定した場合は、アプリケーションが Domino サーバー上に存在しても Notes クライアント上にローカルに存在しても、対応する XPage はクライアントでレンダリングされます。クライアントでの XPage の動作は、まったく同じです。