スクリプトの表示、記述、変更には、スクリプトエディタを使用します。スクリプトエディタには、切り取り、コピー、貼り付けなどの標準エディタ機能が含まれます。また、1 つのスクリプトから別のスクリプトへ移動することもできます。
ユーザーは、あるオブジェクトとイベントに関連付けられたスペース内でスクリプトを記述します。作成したスクリプトは、LotusScript® によってそのオブジェクトとイベントに添付されます。LotusScript 言語はすべての製品で同じですが、プロパティ、メソッド、イベントは、ユーザーが使用する特定の製品オブジェクト用に定義されています。スクリプトを添付するオブジェクトとイベントを選択したら、イベント発生時に実行する命令を入力します。例えば、ユーザーがコマンドボタンをクリックすると、LotusScript はそのコマンドボタンの「Click」イベント用に定義されたスクリプトを実行します。
製品によっては、スクリプト処理の部分を自動化できるため、LotusScript の一部を使用しなくても済むものがあります。使用する製品の拡張機能の詳細については、製品のドキュメントを参照してください。
アプリケーションは、ロードして実行する前にコンパイルする必要があります。
スクリプトのコンパイル時、LotusScript は検出したエラーに関するメッセージを検出した順番で表示します。エラーには次の 2 種類があります。
コンパイル中に LotusScript がエラーを検出した場合に発生します。スクリプトをコンパイルして実行するには、このエラーを修正する必要があります。
コンパイル中には予想できなかったエラーをスクリプトが含んでいる場合に発生します。ランタイムエラーが発生すると、スクリプトにそのエラーを処理するステートメントが含まれていない限り、スクリプトの実行が終了します。
エラーを修正する場合、スクリプトにエラーがなくなるまで再コンパイルを行います。使用する製品のメニューコマンドを使用して明示的にスクリプトをコンパイルできます。また、アプリケーションを保存または実行するたびに自動的にコンパイルすることもできます。使用する製品でスクリプトの明示的または暗黙的なコンパイルが可能であるかの詳細については、製品のドキュメントを参照してください。
エラーの詳細については、「エラーの処理」を参照してください。
スクリプトライブラリは、コンパイル済み共有スクリプトモジュールです。ソフトウェアアプリケーションによっては、拡張子 .LSO の付いたファイルとしてスクリプトモジュールを記述およびコンパイルし、それらのファイルを独自のアプリケーションで使用することを可能にします。コンパイル済みのスクリプトモジュールを複数のアプリケーションで利用するには、モジュールのコピーを 1 つ作成します。
スクリプトは、スクリプトエディタまたは任意のテキストエディタを使用して作成します。スクリプトには、LotusScript の宣言、サブルーチン、関数を含めることができ、製品のクラス、プロパティ、サブルーチン、関数を定義して宣言できます。
コンパイル済み LotusScript モジュールをロードするには、スクリプト内の暗黙的宣言の前に、モジュールレベルで Use ステートメントを挿入します。詳しくは製品のドキュメントを参照してください。
Use ステートメントを宣言セクションに挿入すると、.LSO ファイル内のあらゆる Public 宣言、サブルーチン、プロシージャを、対応するモジュール内のスクリプトで利用できます。ソフトウェアアプリケーションが Public のスクリプトを提供する場合、このスクリプトに Use ステートメントを挿入すると、.LSO ファイル内の Public 宣言とプロシージャをアプリケーション内のスクリプトで利用できます。
モジュールの名前または拡張子を変更すると、元々のファイル名がコンパイル済みモジュールに埋め込まれているので、LotusScript はそのスクリプトモジュールを使用できなくなります。ファイル名を変更するには、ソースファイルの名前を変更して .LSO ファイルをコンパイルする必要があります。