UseLSX ステートメント (LotusScript 言語)

コンパイル対象のモジュールが必要とする Public 定義を含んだ LotusScript® 拡張 (lsx) ファイルをロードします。

構文

UseLSX lsxLibraryName

要素

lsxLibraryName

ロードする .lsx ファイルを指定するリテラル文字列です。アスタリスクを付けた名前か、ファイルのフルパス名を指定できます。例えば、「*LSXODBC」などのアスタリスクを含めたファイル名を指定すると、クライアントプラットフォームに応じて、レジストリ、.INI ファイル、または環境設定ファイルを検索してファイルが特定されます。例えば Windows レジストリは、HKEY_LOCAL_MACHINE、SOFTWARE、Lotus®、Components、LotusScriptExtensions 2.0、LSXODBC など、値が「c:¥notes¥nlsxodbc.dll」であるエントリを含んでいます。

lsxLibraryName には、lsx ファイルがランタイム中に不要であることを示すフラグ (?) をオプションで含めることができます。疑問符は文字列の一部です。必要に応じて ? マークの後に * とフラグ名を続けて記述できます (「?*NAME_OF_LIBRARY」など)。以下に例を示します。

const lsxLibraryName = "?NAME_OF_LIBRARY"
UseLSX lsxLibraryName	

使用法

LotusScript は lsx ファイル内で定義された Public クラスを、UseLSX ステートメントを含むモジュール内で使用できるように登録します。このモジュールを使用する他のモジュールも、これらの Public クラスにアクセスできます。

Notes は UseLSX ステートメントをサポートします。UseLSX ステートメントは Public 定義を含む .LSX ファイルをロードします。この定義はカレントスクリプトで利用できるようになります。.LSX ファイルがダウンロードされると、ファイル中で定義されたクラスは Notes のクラスブラウザで表示できます。

Notes プラットフォームには LSX のレジストリがあります。UseLSX ステートメントのファイル指定文字列がアスタリスク (*) で始まる場合、Notes はアスタリスクの後ろの文字列で構成される名前をレジストリで探します。その名前に対するレジストリのエントリは、プラットフォームのファイルシステム内のファイルのロケーションを指定します。

「_」は、Notes 固有の dll 用に予約されています。これは、Notes R4.5.1 の時点で行われた変更です。Notes R4.5.1 以降で LotusScript を使用して dll をロードする場合に、dll 名の前に下線が付いていると、「DLL 読み込み時のエラーです」というエラーが発生します。

最初に「?」が付くライブラリ名は、ランタイム時に省略可能であると解釈されます。スクリプトをコンパイルするためにはライブラリがコンパイル時に存在していなければなりません。ただし、ランタイムに LSX をロードできなかった場合は、LSX で定義されたクラスがスクリプトで参照されない限り、または LSX で定義された関数またはプロシージャがスクリプトに呼び出されない限り、スクリプトは実行されます。LSX がロードされず、スクリプトが LSX のクラスまたはプロシージャを参照している場合は次のエラーが発生します。

ERR = 230 ERROR = クラスインスタンスは不明です

ERR = 48 ERROR = E007 DLL 読み込み時のエラーです