LotusScript® では、次のようにさまざまな目的で分離記号などの特殊文字を使用します。
メモ: リテラル文字列内の特殊文字は、通常のテキスト文字として処理されます。
次の表は、LotusScript で使用される特殊文字とその用途を示しています。
文字 |
使用法 |
---|---|
" (二重引用符) |
1 行のリテラル文字列を区切ります。 |
| (縦線) |
複数行のリテラル文字列を区切ります。文字列に縦棒を入れるには、二重の縦棒 ( || ) を使用します。 |
{ } (中カッコ) |
複数行のリテラル文字列を区切ります。文字列に左中カッコを入れるには、左中カッコを 1 つ ({) 使用します。文字列に右中カッコを入れるには、二重の右中カッコ (}}) を使用します。 |
: (コロン) |
(1) 1 行にある複数のステートメントを区切ります。 (2) 行頭で識別子の直後に付けると、識別子はラベルを意味するようになります。 |
$ (ドル記号) |
(1) 変数宣言または暗黙的変数宣言の中で識別子の接尾辞として使用すると、変数のデータ型を String 型として宣言します。 (2) 識別子の接頭辞として使用すると、識別子を製品の定数として宣言します。 |
% (パーセント記号) |
(1) 変数宣言または暗黙的変数宣言の中で識別子の接尾辞として使用すると、変数のデータ型を Integer 型として宣言します。 (2) 識別子または定数宣言に代入される数値の接尾辞として使用すると、定数のデータ型を Integer 型として宣言します。 (3) %Rem、%If などのコンパイラ命令を指定します。 |
& (アンパサンド) |
(1) 変数宣言または暗黙的変数宣言の中で識別子の接尾辞として使用すると、変数のデータ型を Long 型として宣言します。 (2) 識別子または定数宣言に代入される数値の接尾辞として使用すると、定数のデータ型を Long 型として宣言します。 (3) 2 進数 (&B)、8 進数 (&O)、または 16 進数 (&H) の接頭辞として使用します。 (4) 式の中で文字列連結演算子を指定します。 |
! (感嘆符) |
(1) 変数宣言または暗黙的変数宣言の中で識別子の接尾辞として使用すると、変数のデータ型を Single 型として宣言します。 (2) 識別子または定数宣言に代入される数値の接尾辞として使用すると、定数のデータ型を Single 型として宣言します。 |
# (シャープ記号) |
(1) 変数宣言または暗黙的変数宣言の中で識別子の接尾辞として使用すると、変数のデータ型を Double 型として宣言します。 (2) 識別子または定数宣言に代入される数値の接尾辞として使用すると、定数のデータ型を Double 型として宣言します。 (3) リテラル数値または変数の識別子の接頭辞として使用すると、特定のファイル入出力ステートメントや関数でファイル番号を指定します。 |
@ (@ 記号) |
(1) 変数宣言または暗黙的変数宣言の中で識別子の接尾辞として使用すると、変数のデータ型を Currency 型として宣言します。 (2) 識別子または定数宣言に代入される数値の接尾辞として使用すると、定数のデータ型を Currency 型として宣言します。 |
* (アスタリスク) |
(1) 固定長の文字列の宣言の中で、文字列の長さを指定します。 (2) 式の中で複数の演算子を指定します。 |
( ) (小カッコ) |
(1) 式をグループ化し、式の中で項目の評価の順序を制御します。 (2) サブルーチンや関数の呼び出しで、値渡しされる引数を囲みます。 (3) 関数やサブルーチンと、それらの呼び出しで引数リストを囲みます。 (4) 配列の宣言では配列リストの範囲を囲み、配列の要素への参照ではサブスクリプトを囲みます。 (5) リスト要素への参照内でリストタグを囲みます。 |
. (ピリオド) |
(1) 型変数やオブジェクト参照変数の接尾辞として使用すると、型またはオブジェクトのメンバを参照します。 (2) 製品のオブジェクト参照の中で接頭辞として使用すると、選択した製品のオブジェクトを指定します。 (3) With ステートメントの中でオブジェクト参照の接頭辞として使用すると、ステートメントで参照されるオブジェクトを指定します。 (4) 浮動小数点数のリテラル値の小数点を指定します。 |
.. (2 個のピリオド) |
派生クラスの中で、ベースクラス内で同じ名前を持つプロシージャを無効にするプロシージャへの参照に使用すると、無効にされるプロシージャを指定します。 |
[ ] (大カッコ) |
特定の IBM® ソフトウェアで製品固有のオブジェクトを識別するために使用する名前を区切ります。 |
, (カンマ) |
(1) 関数やサブルーチンの呼び出しや定義で、引数を区切ります。 (2) 配列の宣言内では範囲を、配列要素への参照内ではサブスクリプトを区切ります。 (3) Print ステートメントや Print # ステートメントの式を区切ります。 (4) 他の多数のステートメントの要素を区切ります。 |
; (セミコロン) |
Print ステートメントや Print # ステートメントの式を区切ります。 |
' (アポストロフィ) |
コメントの開始を示します。その行の終わりまでがコメントになります。 |
_ (下線) |
前にスペースやタブが付いているときは、現在の行を次の行に継続します。 |