Shell 関数 (LotusScript 言語)

別のプログラムを起動します。

構文

Shell ( program [ , windowStyle ] )

要素

program

実行するプログラムの名前と引数を表す文字列式です。program は、拡張子 .BAT、.COM、.PIF、.EXE を持つ実行ファイル (Windows の場合。または現在のオペレーティングシステム上にある任意の実行ファイル) の名前にすることができます。拡張子は省略できます。必要に応じて完全パスを指定できます。

内部の DOS コマンド名、または実行可能パスで見つからないファイルを使用すると、エラー (lserr.lss に定義されている ErrFileNotFound) が生成されます。

windowStyle

オプション。次の表に示す有効なウィンドウの種類を示す数値です。

スタイル

説明

定数

1、5、9

フォーカスを持った通常ウィンドウ

SHELL_NORMAL_FOCUS

2

フォーカスを持ったアイコン (既定)

SHELL_MIN_FOCUS

3

フォーカスを持った最大表示ウィンドウ

SHELL_MAX_FOCUS

4、8

フォーカスなしの通常ウィンドウ

SHELL_NORMAL_NO_FOCUS

6、7

フォーカスなしのアイコン

SHELL_MIN_NO_FOCUS

これらの定数は、ファイル lsconst.lss 内に定義されます。このファイルをスクリプト内に取り込めば、定数名に割り当てられた数値ではなく定数名を使用できるようになります。

戻り値

LotusScript® が program の起動に成功すると、Shell から数値 33 が返されます。

注: プログラムのタスク ID を取得するには、代わりに Shellid 関数を使用します。

program を起動できないときはエラーとなります。

使用法

Shell は、その戻り値が使用されるように、式や代入ステートメントの中で呼び出さなければなりません。

UNIX または AIX® 環境では、LotusScript によりスクリプトの実行が再開されるのは、プログラムが完了した後だけです。

その他の環境では、Shell がプログラムを起動すると、その完了を待たずにスクリプトの実行が継続されます。スクリプトの残りの部分が実行される前に、Shell で起動されたプログラムが実行を終えているかどうかは確認できません。

実行可能な型ではないファイルを使用すると、エラー (lserr.lss に定義されている ErrIllegalFunctionCall) が生成されます。ファイル編集に使用できるプログラムでファイルを開くには、開くファイルのファイル名だけではなく、そのプログラムのファイル名を指定する必要があります。ここでどのプログラムを指定するかを決めるのは、OS 固有の作業です。例えば、Microsoft Windows では、オペレーティングシステム API の ShellExecute 関数を使用できます。ShellExecute は LotusScript 関数ではないことに注意してください。

クロスリファレンス

式言語の @LaunchApp 関数

式言語の AttachmentLaunch @コマンド

式言語の Execute @コマンド