LotusScript® を使用してファイルの読み込みと書き込みができます。ファイルを作成するには、存在しないファイルを開いて書き込みます。この操作を行うと、LotusScript によって自動的にファイルが作成されます。
LotusScript では、3 つのモードのファイルアクセス方法があります。
シーケンシャルアクセスは、非構造化テキストファイルまたは可変長レコードを持つテキストファイルの読み込みと書き込みに使用します。ユーザー定義のデータ型の変数を可変長文字列メンバと共に使用し、可変長レコードの読み込みと書き込みを行うこともできます。数値データは文字列としてファイルに格納されます。
ランダムアクセスは、固定長レコードを含むファイルに使用します。Seek ステートメントとレコード番号を使用して、ファイル内の任意のレコードに対して即時読み込みアクセスまたは即時書き込みアクセスすることもできます。各レコードはスカラー値またはユーザー定義のデータ型の変数のメンバを含めることができます。レコードに文字列が含まれる場合、各レコードが同じ長さになるように固定長文字列変数を使用します。
ユーザー定義のデータ型を使用してファイルを操作する方法の詳細については、「ユーザー定義のデータ型とクラス」の「ファイルに格納されたデータを操作する」を参照してください。
バイナリアクセスは、ファイル中の任意のバイトへバイト数を指定することによって即時アクセスします。一般的に、バイナリアクセスは、バイト単位のデータの読み込みと書き込みに使用します。また、文字ストリームを非構造化テキストファイルに書き込むためにも使用できます。
次の表は、シーケンシャル、ランダム、バイナリの各ファイルで実行するステートメントと関数の概要です。
ステートメントおよび関数 |
シーケンシャル |
ランダム |
バイナリ |
---|---|---|---|
Dir |
X |
X |
X |
EOF |
X |
X |
X |
FileCopy |
X |
X |
X |
FileDateTime |
X |
X |
X |
FileLen |
X |
X |
X |
FreeFile |
X |
X |
X |
GetAttr |
X |
X |
X |
Loc |
X |
X |
X |
LOF |
X |
X |
X |
Seek |
X |
X |
X |
SetAttr |
X |
X |
X |
Open (アクセスモードを設定した位置) |
X |
X |
X |
Close |
X |
X |
X |
Get |
X |
X |
X |
Input( ) |
X |
X |
|
InputB( ) |
X |
X |
|
InputBP( ) |
X |
X |
|
Input # |
X |
||
Line Input # |
X |
||
Print # |
X |
||
Put |
X |
X |
|
Write # |
X |