複数のデータベースの DOLS 購読を作成する

1 つの購読に複数のデータベースを含めることができます。含める必要のないデータベースもありますが、メインデータベース (DOLS の設計要素を含んでいるもの) などは必須です。

必須データベースとは、購読がオフラインで動作するために必要なデータベースです。必須データベースはすべて複製されます。つまり、設計とデータの両方がユーザーのコンピュータに転送されます。
オプションのデータベースは「スタブ」として複製されます。つまり、複製されるのは設計のみです。購読にオプションのデータベースを含めると、ユーザーはデータを必須データベースに高速でダウンロードできるようになります。その場合、オプションのデータはあとでダウンロードできます。

複数のデータベースを持つ購読をオフラインで使用可能にする場合のヒントを、以下にいくつか示します。

購読にどのようなデータベースがあるかすべて確認します。
メインデータベースがどれであるかを確認し、このメインデータベースのみに DOLS の設計要素をコピーします。購読にあるデータベースには、設計要素をコピーしないでください。
データベース間にリンクを設定するには、相対 URL と相対パスを使用します。絶対 URL と絶対パスはオフラインでは動作しないため、使用しないでください。
例えば、http://www.servername.com/dev/mynsf.nsf ではなく、/dev/mynsft.nsf を使用します。
[オフライン購読設定] 文書の [ルール] タブにある [複製する必須ファイル] フィールドまたは [複製するオプションファイル] フィールドに入力する値には、ワイルドカード (*) またはディレクトリ名を使用します。
これらのフィールドのいずれかに個別のファイル名を指定すると、ファイルの追加や削除をするたびに設定文書を編集し直す必要があります。例えば、このフィールドに SalesApp¥main.nsf、SalesApp¥contacts.nsf、SalesApp¥custom.ntf という 3 つのファイルを含める場合、SalesApp¥main ディレクトリにファイルを追加するたびに、このフィールドの内容を更新する必要があります。更新しないと、追加したファイルがオフラインで複製されないため、他の購読に結合されません。

いずれかのフィールドにワイルドカード (*) を指定しておけば、ディレクトリにファイルが追加されても、そのディレクトリにあるすべてのデータベースファイルやテンプレートファイルが自動的に複製されます。例えば、次のようにワイルドカードを使用すると、SalesApp ディレクトリにあるすべての NSF ファイルが複製されます。
```
SalesApp¥*.nsf 
```
同じように、SalesApp ディレクトリにある NTF ファイルがすべて複製されるようにするには、次のように指定します。
```
SalesApp¥*.ntf
```
次の例に示すように、ワイルドカードを使用せずにディレクトリ名のみを指定すると、ディレクトリにファイルが追加されても、nsf、ntf に関係なくそのディレクトリにあるすべてのファイルが複製されます。
```
SalesApp 
```