@ThisName (式言語)

現在のフィールドの名前を返します。

注: この @ 関数は、Release 6 で新しく追加されました。

構文

@ThisName

戻り値

name

文字列。現在のフィールドの名前です。

使用法

この @関数をフィールド式以外で使用すると、Null が返されます。

注: 非表示式は、[フィールドのプロパティ] ダイアログで設定できますが、フィールド式ではありません。非表示式は、フィールドを含む段落に適用されます。段落には複数のフィールドを含めることができます。そのため、このコンテキストでは「現在のフィールド」というものはありません。

この @関数は、移植可能なコードを記述するときに便利です。名前が似た他のフィールドへの参照を作成するには (例えば @GetField で指定する場合)、@ThisName を使用します。

  1. フォームに [Total_1]、[Quantity_1]、[Cost_1]、[Total_2]、[Quantity_2]、[Cost_2] などのフィールドがあるとします。Total で始まる名前のフィールドの値は、次の式で計算されます。この式は、すべての [Total] フィールドで使用できます。
    Suffix := @Right(@ThisName; "_");
    QuantityFld := "Quantity_" + Suffix;
    CostFld := "Cost_" + Suffix;
    @GetField(QuantityFld) * @GetField(CostFld)
  2. 次の式を使用すると、多数の異なるフィールドにデバッグ用の @Prompt 関数が多数記述されているフォームのコードを、設計時に簡単に確認することができます。これは、どのフィールド値が表示されているかを特定できるからです。
    result := @Round(2.66);
    @Prompt([Ok];@ThisName;@Text(result));
    result + 2

    この例では、フォームが表示されると [roundNumber] ダイアログボックスに 3 が返され、[roundNumber] フィールドに 5 が返されます。

クロスリファレンス

LotusScript® NotesUIDocument クラスの CurrentField プロパティ