アプレットデータを保存する

このタスクについて

サイズ変更やアプレットパラメータの編集といった Notes® 文書、フォーム、ページの処理により、アプレットは、その文書、フォーム、またはページを開いたときの状態に再初期化されます。アプレットの再初期化時に、入力したデータや現在の状態が失われます。アプレットのデータを保存する方法は 2 つあります。

考慮事項

このタスクについて

外部化および直列化の両方にアプレットを設定できますが、Notes で両方をサポートすることはできません。エラーメッセージは表示されませんが、1 つのアプレットでは両方のパラメータを処理できません。

Java アプレット自体に、Java Externalize インターフェースをサポートするメソッドを書き込む必要があります。アプレットにこのメソッドがなくても、アプレットは実行できます。しかし、パラメータを設定しておいてもデータの保存ができなくなります。

データの保存を要する場合は、次の点に注意が必要です。

  • アプレットがサブフォームに呼び出されると、サブフォームからのデータは、フォームのデータよりも優先度が高くなります。したがって、サブフォームのアプレットを修正すると、そのサブフォームを含むすべてのフォームを修正することになります。
  • 文書に含まれたアプレットからのデータは、フォームまたはサブフォームに保存されたデータよりも優先度が高くなります。

文書にアプレットを呼び出してからデータを保存する場合は、アプレットを書き出すとデータファイルがコピーされます。フォームにアプレットを呼び出してからデータを保存する場合は、そのフォームで作成した文書からアプレットを書き出してもデータファイルはコピーされません。

外部化

このタスクについて

外部化したデータを Notes で保存して再使用することができます。その際、以下の 3 つのパラメータを使用することができます。

  • ReadExternalData

    再初期化の直後に、このパラメータをアプレットで使用すると、前回保存しておいたデータがロードできます。

  • ExternalData

    再初期化後のどの時点でも、このパラメータをアプレットで使用すると、前回保存しておいたデータがロードできます。

  • WriteExternalData

    Notes でイベントを保存した後にこのパラメータをアプレットで使用すると、現在のデータを保存します。データは、添付ファイルつきの外部オブジェクトとして、それを参照する文書に保存されます。この添付ファイルは非表示になるため、ユーザーには表示されません。

通常、ReadExternalData と ExternalData の両方を使用する必要はありません。いつアプレットにデータをロードするかを考慮して、いずれかを使用します。

一般的に、パラメータに割り当てる値は同じです。

外部化を設定するには

手順

  1. Javaアプレットを選択し、[Java アプレット] - [Java アプレットのパラメータ] を選択します。
  2. プログラムペインで [アプレットパラメータ] をクリックします。
  3. 初期化の完了後ただちにアプレットにデータをロードするときは、[追加] をクリックして次の操作を実行します。
    • [パラメータ名] フィールドに「ReadExternalData」と入力し、[OK] をクリックします。
    • [パラメータ値] ウィンドウで、ReadExternalData の値を入力します。この値は、アプレットが格納されるページ、フォーム、文書に添付されるファイルの名前です。例えば、次のように入力します。
        	mydata
  4. 再初期化後のある時点でアプレットにデータをロードするときは、[追加] をクリックして次の操作を実行します。
    • [パラメータ名] フィールドに「ExternalData」と入力し、[OK] をクリックします。
    • [パラメータ値] ウィンドウで、ExternalData の値を入力します。この値は、アプレットが格納されるページ、フォーム、文書に添付されるファイルの名前です。例えば、次のように入力します。
      		mydata

    Notes ではデータファイルの場所が URL の値として追加されます。

  5. セッションの終了時にアプレットにデータを保存するときは、[追加] をクリックして次の操作を実行します。
    • [パラメータ名] フィールドに、「SaveExternalData」と入力し、[OK] をクリックします。
    • [パラメータ値] ウィンドウで、SaveExternalData の値を入力します。この値は、アプレットが格納されるページ、フォーム、文書に添付されるファイルの名前です。例えば、次のように入力します。
      		mydata

    添付ファイルがない場合は、自動的に作成され、データを書き出します。

HTML コードの例

直列化

このタスクについて

直列化したデータを Notes で保存して再使用することができます。その際、以下の 2 つのパラメータを使用することができます。

  • Object
  • WriteObject

直列化を設定するには

手順

  1. Javaアプレットを選択し、[Java アプレット] - [Java アプレットのパラメータ] を選択します。
  2. プログラムペインで [アプレットパラメータ] をクリックしてから、[追加] をクリックします。
  3. 前回保存しておいたデータをロードするには、[パラメータ名] フィールドに次のように入力してから [OK] をクリックします。
    Object
  4. [パラメータ値] ウィンドウに、Object の値を入力します。この値は WriteObject パラメータから前回保存した状態情報が含まれているファイル名です。このファイルはアプレットが格納されているページ、フォーム、文書に添付されています。例えば、次のように入力します。
    mydata
  5. アプレットデータを保存するには、[追加] をクリックし、[パラメータ名] フィールドに次のように入力して [OK] をクリックします。
    WriteObject
  6. [パラメータ値] ウィンドウに WriteObject の値を入力します。この値は、アプレットが格納されるページ、フォーム、文書に添付されるファイルの名前です。例えば、次のように入力します。
    mydata

HTML コードの例

このタスクについて

パラメータは次のようになります。

<PARAM NAME="object" VALUE="mydata">
<PARAM NAME="writeobject" VALUE="mydata">