@Return (式言語)

式の実行をただちに中止し、指定された値を返します。この関数は、ある条件が True の場合にのみ式の残りの部分を実行するときに便利です。

構文

@Return( value )

パラメータ

value

返される値を指定します。@Error などの別の @関数、「Formula stopped」などの文字列、論理値 (True または False) を指定できます。何も返されないようにするには、Null 文字列 ("") を指定します。

戻り値

result

value が返されます。

使用法

@Return は、フィールド式、式を実行するエージェント、ツールバーボタンで使用すると最も効果的です。通常はこの関数と共に @If を使用し、@Return を実行するか別のステートメントを実行するかを判断します。

@Return は列式の中では使用しないでください。

  1. 次の式では、ユーザーに [はい] か [いいえ] を選択させるダイアログボックスが表示されます。ユーザーが [はい] を選択すると、ビュー内の次の文書が開きます。ユーザーが [いいえ] を選択すると、式は実行を中止します。
    @If(@Prompt([YesNo];"Continue?";"Do you want to continue reading your mail?");@Command([NavNext]);@Return(""))
  2. 次の式は、OrderNumber という環境変数がユーザーの NOTES.INI ファイルまたは Notes のプリファレンスファイルに保存されているかどうかを調べます。この変数が保存されていないときは、@SetEnvironment でこの変数が 0 に初期設定されます。値がすでに保存されているときは、@Return でその値が返され、式は実行を中止します
    @If(@Environment(OrderNumber)="";@SetEnvironment("OrderNumber";
    "0");@Return(@Environment("OrderNumber"))) 
  3. データベース検索結果を表示するフィールドに次のコードを追加した場合、検索中にエラーが見つかるとカスタマイズしたエラーメッセージが返されます。一時変数「lookup」は、[People] ビューの最初のソート列に表示される従業員の役職 ([People] ビューの 3 列めにある) を取り出します。検索中にエラーが検出されると、指定したエラーメッセージがダイアログボックスに表示されます。フィールドには「1」が表示され、エラーが発生したことを示します。
    lookup := @DbLookup("" : "" ; "serverName" : "fileDirectory¥¥databaseName.nsf"; "People" ; "Jackie Brown"; 3);
    @If(@IsError(lookup); @Return(@Prompt([OK];"Error";"Error locating the requested job title. Aborting lookup")); lookup)

クロスリファレンス

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