[読者] フィールドと [作成者] フィールドを作成するには

このタスクについて

次のように [読者] フィールドと [作成者] フィールドを作成して、文書に対する読み込みのアクセスを制限します。

手順

  1. Domino® Designer でフォームを開きます。
  2. フィールドを作成するか、既存のフィールドをクリックします。次に、[設計] - [フィールドのプロパティ] を選択します。
  3. [フィールド情報] タブで [読者] か [作成者] を種類として選択してから、次の操作を行います。
    • [作成者] または [編集者] がリストを変更できるようにするときは、[編集可能] を選択します。
    • 読者名または作成者名を算出する式を作成する場合は、[計算結果] または [作成時の計算結果] を選択します。
    • [表示用の計算結果] フィールドは、文書に保管されないため、アクセス制御には有効でありません。アクセス権限は、文書に保管されているアイテムに基づきます。Notes® は、ビューに文書を表示する際にフォーム設計を参照しません。
      "Marketing"
      "Marketing":"[Admin]"
      "Marketing,[Admin]"
      "[Scheduling Committee]"
      @Username : Approvers : "[Admin]"
      注: 式に含まれる @Username によって、文書を開いた現在のユーザーにアクセス権限が付与されることはありません。アクセス権限は、文書に保管されている値に基づいて付与されます。 したがって、例えば最後に文書を保存した Mary Green の名前が [作成者] フィールドに保管されている場合、後で Joe Pigeon が文書を開いても、[作成者] フィールドの @Username は Joe Pigeon に文書の編集を許可しません。そこには Mary の名前が保管されているため、Mary は編集できます。
  4. 編集可能フィールドまたは計算結果フィールドの値を作成するには、プログラムペインをクリックし、式の種類を選択し、式を記述します。緑色のチェックマークをクリックして、式を保存します。
    注: データベースを複製する場合は、式でサーバー名を指定してください。
  5. [制御] タブで次のいずれかのオプションを選択して、読者または作成者のリストを生成します。このリストを使用して、ユーザーを選択できます。
    注: [読者] フィールドまたは [作成者] フィールドに検索オプションとして [なし] が選択されていなければ、ユーザーが [Ctrl] + [Enter] キーを押すことにより、選択可能なエントリのリストが表示されます。また、そのフィールドに対してエントリ補助ボタンが指定されている場合は、このボタンを押すと、選択可能なエントリのリストが表示されます。[読者] フィールドがレイアウト領域内部に配置されている場合は、[なし] を選択しておいてください。他の検索オプションは適用されません。
    • [なし] を選択して、式または作成者によって名前リストを作成します。[入力文字ごとに名前を検索] を選択することにより、編集可能フィールドに素早く入力できます。ユーザーが文字を入力するたびに、Domino がその文字に一致する名前を表示します。
    • [アドレス] ダイアログボックスを選択すると [名前] ダイアログボックスが表示されるため、[個人アドレス帳] または [Domino ディレクトリ] から名前を選択することができます。[入力文字ごとに名前を検索] を選択すると、名前の入力が素早くでき、Designer は入力が一致しているかどうかを検索しやすくなります。
    • アクセス制御リストを使用すると、ACL に設定されているユーザー、サーバー、グループ、ロールのリストが表示されます。
    • [ビュー] ダイアログボックスを選択すると、Designer のデータベースビューの列に格納されたエントリがダイアログボックスに表示されます。検索するデータベースを選択し、ビューと列番号を選択します。
  6. オプション: 複数の名前をフィールドに設定できるようにするには、[フィールド情報] タブで [複数値も可] を選択します。
  7. オプション: ユーザーが他の名前を入力できるようにするには、[制御] タブで [リストにない値も可] を選択します。[リストにない値も可] を選択できるのは、[アドレス] と [アクセス制御リスト] を選択した場合だけです。
  8. フォームを保存して閉じます。

タスクの結果

注: [読者] フィールドと [作成者] フィールドに名前を指定するときに、ユーザーごとに完全な階層名を使用します。1 つのドメイン内では、ユーザーの認証には短縮名や共通名で十分ですが、複数のドメインにまたがる場合は、完全な階層名を入力する必要があります。完全な階層名を入力しないと、認証は失敗します。
注: [読者] フィールドは、管理者を含むすべてのアクセスレベルのユーザーに適用されます。データベース管理者は、[読者] フィールドが含まれていない文書を表示することはできません。サーバー管理者は、「フルアクセスアドミニストレーション」モードを使用して、この制限をバイパスできます。
注: [作成者] フィールドは、[読者] アクセス権限を持つユーザーに文書の編集を許可しません。[編集者] 以上のアクセス権限を持つユーザーは、[作成者] フィールドに明示的にリストされていなくても、文書を編集できます。ただし、[作成者] フィールドは文書の読み取りアクセス権限も付与します。多くのアプリケーションでは、「作成時の計算結果」の [作成者] フィールドに [管理者] を使用して、誰かが [読者] フィールドを文書に追加したとしても、すべてのデータベース管理者がその文書に対するアクセス権限を持つようにしています。
注: 単一の文書に複数の [読者] フィールドと [作成者] フィールドを追加することができます。これらのフィールドの効果は累積されます。