@Replace (式言語)

文字列リストに対して検索と置換を実行します。

構文

@Replace( sourcelist ; fromlist ; tolist )

パラメータ

sourcelist

文字列リスト。検索対象の値が含まれているリストを指定します。

fromlist

文字列リスト。置換する値が含まれているリストを指定します。

tolist

文字列リスト。置換後の値が含まれているリストを指定します。

戻り値

replacedList

文字列リスト。sourcelist の中の fromlist の値を tolist の対応する値に置換したものが返されます。fromlist のどの値も sourcelist の値と一致しないときは、sourcelist が変更されずにそのまま返されます。

1. sourcelist と fromlist の両方に「Orange」があります。この値は、fromlist の最初の値です。したがって、sourcelist の「Orange」は tolist の最初の値に置換されます。他に一致する項目はないため、sourcelist の残りの部分は変更されません。結果は次のとおりです。
@Replace("Red":"Orange":"Yellow":"Green";"Orange":"Blue";"Black":"Brown")

sourcelist

fromlist

tolist

結果

Orange

Black

Orange

Blue

Brown

Black (「Orange」を置換)

Yellow

   

Yellow

Green

   

Green

2. 次の式は、実行対象の各文書の [Categories] フィールドを調べます。文書の [Categories] フィールドに「To be assigned」というキーワードがある場合は、そのキーワードはその文書の [AssignedTo] フィールドに保存されている名前に置換されます。

FIELD Categories:= @Trim(@Replace(Categories;
"To be assigned"; AssignedTo));

サービス要求を記録するデータベースがあるものとします。受信された要求は、メール/貼り付けフィルタによって自動的に [To be assigned] に分類されます。毎日、新しい (まだ担当者が割り当てられていない) サービス要求を調べ、[AssignedTo] フィールドに名前を入力して、各技術者に割り当てることにします。担当者が割り当てられたら、その要求はビューの [To be assigned] の下に表示するのではなく、担当技術者名の下に表示するようにします。

上記のようなフィルタマクロを作成すれば、各文書を手動で分類し直す代わりに、文書を自動的に [To be assigned] カテゴリから削除して、担当技術者のカテゴリに加えることができます。

クロスリファレンス

LotusScript® 言語の Replace 関数