LCDatetime クラスの概要

LCDatetime クラスは、特定の日付と時刻をタイムゾーンおよびサマータイムの情報と共に表します。日時の値のうち、日付部分または時刻部分が存在しないことがあります。日付の場合は特別な定数値 LCDTNULL_DATE、時刻の場合は LCDTNULL_TIME によってこのことを表します。日付部分または時刻部分が存在する場合または存在しない場合の動作は、フラグにより制御します。日時がオーバーフローした場合はエラーが返され、日時の有効な最大値または最小値が割り当てられます。

時刻部分の精度は、100 分の 1 秒です。データソースによっては、この精度に対応しないものや、精度がこれより高いものがあります。このようなシステムの場合、すべての日時データ型フィールドのフィールドフラグを LCFIELDF_TRUNC_PREC に設定して、精度が失われないようにする必要があります。

LCDatetime の値と LotusScript® の日時変数の間で変換を行う場合には、注意が必要です。LotusScript にはタイムゾーンやサマータイムを示す情報はなく、「NULL 時刻」と午前 0 時の区別もありません。したがって、Value プロパティを使用して日時の値を LotusScript の日時変数にコピーすると、情報が失われます。このような値を計算に使用する場合は、一般に、Value プロパティに対して LotusScript の演算子 (+、-、<、または >) を使用する代わりに、GetDiff、Adjust、Compare の各メソッドを使用することをお勧めします。