アイテムの名前が分からない場合や、文書内のすべてのアイテムに順番にアクセスする場合は、Document の getItems を使用します。getItem は Item オブジェクトのベクトルを返します。各ベクトル要素にアクセスするたびに、Item メソッドを使用してオブジェクトを調べて処理します。
名前が分かっているアイテムにアクセスするには、Document の getFirstItem を使用します。文書に名前付きアイテムが含まれているかどうかを判断するには、Document の hasItem を使用します。
Document レベルからの場合、単一の値が入った数値アイテムまたはテキストアイテムの値を取得するには、getItemValueDouble、getItemValueInteger、getItemValueString が便利です。日付/時刻アイテムの値を取得するには、getItemValueDateTimeArray を使用します。Item レベルからの場合、単一の日付/時刻値、数値、またはテキスト値を取得するには、getDateTimeValue、getValueDouble、getValueInteger、getValueString を使用します。複数の日付/時刻値を取得するには、getValueDateTimeArray を使用します。単一値または複数値のアイテムの値を取得するには、Document の getItemValue、または Item の getValues を使用します。getItemValue と getValues は Object オブジェクトのベクトルを返しますが、これを DateTime 型、Double 型、Integer 型、または String 型にキャストする必要があります。Item の containsValue は、複数値の文字列アイテム内に要素があるかどうかを判断します。
任意のタイプのアイテムを文字列表記で取得するには、Item の getText を使用します。複数値のアイテムは、要素間に分離記号 (通常はセミコロン) を入れて表されます。アイテムを要約した文字列表記を取得するには、abstract を使用します。
文書内の Received という名前のアイテムのテキスト値を取得するには、getReceivedItemText を使用します。
文書の複数アイテムが同じ名前の場合、プログラムでのアクセスは最初のアイテムに制限されます。残りのアイテムには無効なデータが生じます。回避策としては、最初のアイテムを取得して処理し、削除してから、再度、最初のアイテム (元は 2 番目だったアイテム) を取得するといった具合に、特定の名前のすべてのアイテムの処理と削除を終えるまで繰り返します。文書を保存しないと、アイテムは実際に削除されません。 しかし、推奨される方法は、同じ名前を持つ複数のアイテムの作成を避けることです。