@DbCommand (Domino データソース) (式言語)

Web アプリケーションで、Domino のデータベースのビューとフォルダの情報にアクセスします。

注: この @ 関数は、Release 6 で新しく追加されました。

構文

@DbCommand( "Domino" ; "ViewNextPage" )

@DbCommand( "Domino" ; "ViewPreviousPage" )

@DbCommand( "Domino" ; "FolderList" ; promptString ; foldersToExclude )

パラメータ

"Domino"

文字列引数。Domino データソースにアクセスすることを示します。

"ViewNextPage"

文字列引数。埋め込みビューに、次の文書のチャンクを表示します。

"ViewPreviousPage"

文字列引数。埋め込みビューに、前の文書のチャンクを表示します。

"FolderList"

文字列引数。Web からアクセス可能なデータベースのフォルダ名リストを表示することを示します。

promptString

String 型。オプション。"FolderList" 文字列引数を指定する場合にのみ使用します。 リストボックスフィールドに最初の選択肢として表示する文字列です。リストの最初の選択肢として「Select a folder」を表示するには、次のように指定します。

@DbCommand("Domino" ; "FolderList" ; "Select a folder")

foldersToExclude

テキストリスト。 オプション。"FolderList" 文字列引数を指定する場合にのみ使用します。 リストボックスフィールドに表示しないフォルダの名前を指定します。リストに「MyStuff」フォルダと「Problems」フォルダが表示されないようにするには、次のように指定します。

@DbCommand("Domino" ; "FolderList" ; "Select a folder" ; "MyStuff" : "Problems")

使用法

Notes クライアントでこの関数を使用して Domino データソースにアクセスすることはできません。

[式で選択肢を設定] が設定されたリストボックスフィールドの選択式で @DbCommand と共に FolderList 文字列引数を使用すると、使用可能なフォルダのリストを Web アプリケーションで表示できます。フォルダが存在しない場合は、このリストボックスフィールドを表示すると空となり、promptString も表示されません。

FolderDocuments @コマンドを FolderList 文字列引数と共に使用すると、HTML 選択が有効化されている埋め込みビューで選択された文書を、[リストボックス] フィールドで選択されたフォルダにコピーまたは移動できます。このようにするには、次の手順を実行します。

  1. @DbCommand を使用するリストボックスフィールドに、予約名 $$SelectDestFolder を付けます。
  2. フォームに埋め込まれるビューを、[ビューのプロパティ] インフォボックスの [詳細] タブで [文書の選択を許可] に設定します。
  3. [埋め込みビューのプロパティ] インフォボックスの [情報] タブの [表示] プロパティで [HTML を使用] を選択し、[表示] タブの [選択用の余白を表示] を選択します。
  4. 次の式でフォームにアクションボタンを追加します。@Command([FolderDocuments];"";"0")。 このボタンをクリックすると、埋め込みビューで選択されている文書が、[$$SelectDestFolder] リストボックスフィールドで選択されているフォルダにコピーされます。選択された文書をコピーするのではなく移動する場合は、「0」を「1」に変更します。

フォームの埋め込みビューに多数の文書がある場合は、文字列引数 "ViewNextPage" と "ViewPreviousPage" を使用すると便利です。@DbCommand 関数を使用するフォームに、これらのキーワードを使用して「進む」アクションと「戻る」アクションを追加すると、文書を管理可能な単位にまとめて表示できます。[埋め込みビューのプロパティ] インフォボックスのオプションを次のように設定します。

  1. [Web アクセス] の [表示] 設定で [HTML を使用] を設定します。
  2. [デフォルト使用] の選択を解除します。
  3. [表示する行数] フィールドで数値を選択します。

  1. 次のコードを、[フィールドのプロパティ] インフォボックスの [制御] タブで [式で選択肢を設定] に設定するリストボックスフィールドに選択式として追加すると、データベースのすべてのフォルダのリストが表示されます。この結果、リストボックスの最初のオプションとして -Select a folder- が表示されます。
    @DbCommand("Domino";"FolderList";"-Select a folder-")

    このリストボックスフィールドの名前を $$SelectDestFolder とし、[Move the Folder] アクションボタンに次のコードを追加すると、埋め込み HTML ビューで選択された文書が、リストボックスフィールドで選択されたフォルダに移動します。

    @Command([FolderDocuments];"";"1")
  2. 次のコードを、[フィールドのプロパティ] インフォボックスの [制御] タブで [式で選択肢を設定] に設定するリストボックスフィールドに選択式として追加すると、データベースのフォルダのリストが表示されます。ただし、この場合は、リストボックスに「Private」フォルダと「Manager」フォルダは表示されません。
    @DbCommand("Domino;"FolderList";"Choose a folder";"Private":"Manager")
  3. フォームの埋め込みビューに 50 個の文書がある場合に、次の式を [Next] アクションボタンのコードとして追加したとき、[埋め込みビューのプロパティ] インフォボックスの [情報] タブの [表示する行数] フィールドが 10 に設定されていれば、文書 11 から 20 が表示されます。
    @DbCommand("Domino";"ViewNextPage")

    [Previous] というアクションボタンを追加して、次のコードを設定することもできます。ユーザーがこのボタンをクリックすると、前のブロックのページが埋め込みビューに表示されます。

    @DbCommand("Domino";"ViewPreviousPage")