プログラム可能な表を作成する

このタスクについて

Domino® Designer で作成できる表は、次の 4 種類です。

Designer で基本的な表、タブ付きの表、またはアニメーション効果の表を作成する手順は、Notes クライアントで表を作成する手順と同じであるため、Notes クライアントのヘルプのトピック「表を作成する」を参照してください。 表の作成中であれば、[F1] キーを押してヘルプを参照することもできます。

プログラム可能な表の機能について

このタスクについて

プログラム可能な表とは、アクションまたはフィールド式に基づいて表の行を 1 行ずつ表示するタブ付きの表です。プログラム可能な表は、最初は Domino Designer のプロパティインフォボックスのような Notes のタブ付きの表として作成されます。ユーザーに対しては、表のタブまたは行が 1 つだけ表示されます。通常のタブ付きの表では、ユーザーは表の先頭に表示されるタブをクリックして、対応する行を表示します。プログラム可能な表では、ユーザーはアクション、リンク、アウトラインエントリをクリックし、それに対応する行を表示できます。

プログラムペインのスクリプトエリアに式を記述すると、アクション、リンク、またはアウトラインエントリと行を結び付けて、行を表示できます。フィールド名の先頭に $ (ドルマーク) が使用されている場合を除き、式に [表のプロパティ] インフォボックスで指定した表の名前と同じ名前のフィールド名を含めます。表のフィールド名には大文字と小文字の区別があります。$table と $Table はまったく別のフィールド名とみなされます。

例えば、会社のホームページでは、プログラム可能な表を置くことで、サイトを訪問する人が見たい情報に応じてページを表示できるようにします。「所在地情報」という目立たせた文字をクリックすると、表の中の会社の住所や地図などが入力された行が表示されます。「会社の経歴」という目立たせた文字をクリックすると、会社の経歴を記述した行が表示されます。

注: プログラム可能な表をフォーム上に設計するときは、フォーム上のフィールドを使用して表を制御できます。変更内容に応じて更新する選択肢リストフィールド、または計算結果フィールドを使用できます。

プログラム可能な表を作成するには

手順

  1. ページまたはフォームの表を表示したい所へ、カーソルを移動します。表を文書内に作成する場合は、リッチテキストフィールドで作成しなければなりません。
  2. [作成] - [表] を選択します。[表の作成] ダイアログボックスが表示されます。
  3. 表で必要となる [行] と [列] の数を選択します。
    注: 表示される行が切り替えられると、その行に含まれるすべての列が表示されます。
  4. [表の種類] で [プログラム可能な表] ボタンをクリックします。
  5. [OK] をクリックします。
  6. 表を選択します。[表] - [表のプロパティ] を選択します。

  7. [表のプロパティ] インフォボックスの [表のプログラミング] タブで、次の操作を実行します。
    • [表の HTML タグ] フィールドで、表の [名前/ID] を入力する。
    • 表の各行をクリックしてから、[行のタグ] フィールドに行の名前を入力する。
  8. オプション: 行を切り換えるために使用するタグを表示するには、[行] タブで [タブを表示し、行を選択可能にする] を選択します。
  9. 表をフォーマットします。
  10. 表にテキスト、図形、またはオブジェクトを入力します。
  11. リンクボタン、またはアウトラインエントリを作成します。これらは、表のフィールドを設定するとともに、表示するものを制御します。

例: プログラム可能な表を制御するホットスポットを作成する

手順

  1. 2 行、2 列のプログラム可能な表をページに作成します。この表に CompanyInfo という名前を付けます。最初の行を「a」、次の行を「b」という名前にします。
  2. 表の各行と列にテキストや図形を入力します。
  3. 行が表示されたときに表示される内容に関連したページ (表の下) に文字列を入力します。表中の行ごとに文字列を入力します。例えば、会社の所在地が入力された行と会社の沿革が入力された行の 2 行で構成される表がある場合は、各行に次のとおり入力します。

    会社の所在地

    会社の沿革

  4. 1 行目の文字を選択し、[作成] - [ホットスポット] - [アクションホットスポット] を選択します。
  5. プログラムペインのインフォリストの [オブジェクト] タブで、ホットスポットの Click イベントを選択します。
  6. 表示したい表の行の名前を FIELD $CompanyInfo に設定するには、プログラムペインのスクリプトエリアに、次のように式を入力します。
    FIELD $CompanyInfo:= "a";
    @Command([RefreshHideFormulas])
  7. 2 行目の文字を選択し、次の式を持つホットスポットを作成します。
    FIELD $CompanyInfo:= "b";
    @Command([RefreshHideFormulas])

タスクの結果

ユーザーが最初のホットスポットをクリックすると、表の最初の行のテキストと図形だけが表示されます。2 番目のホットスポットをクリックすると、表の 2 行目のテキストと図形だけが表示されます。