Domino® では、Release 8 からフォームレベルと個々のフィールドレベルの両方で生成された HTML を変更する機能が追加されました。これらのオプションは HTML には組み込まれていません (フォームヘッダー属性または HTML Body 属性については、「ページ、フォーム、またはサブフォームで HTML を使用する」を参照) が、これらのオプションを設定すると、Domino サーバーがフィールドを HTML に変換する方法や、そのフィールドでの入力の処理方法を制御できます。
HTML オプションは name=value のペアのリストで指示します。 name は、英数字 (文字、数値、下線、ダッシュ) で構成され、設定されるオプションを示します。value は数値であり、該当するオプションの設定値を示します。
フォーム全体の HTML オプションは、$$HTMLOptions という名前の [表示用の計算結果] テキストフィールドに保存されます。フォームに複数の HTML オプションを設定する場合は、複数の値を入力できるようにフィールドを設定する必要があります。
フィールドレベルの HTML オプションは、フォームレベルの HTML オプションより優先されます。
使用できるオプションを以下に示します。
| オプション名 |
オプションの動作 |
|---|---|
| DisablePassThruHTML |
パススルー HTML を無効にして、HTML をプレーンテキストとして処理します。 |
| ForceSectionExpand |
Notes のリッチテキストフィールドでのセクションの展開とは関係なく、すべてのセクションを強制的に展開します。 |
| ForceOutlineExpand |
Notes のリッチテキストでのアウトラインの展開とは関係なく、すべてのアウトラインを強制的に展開します。 |
| RowAtATimeTableAlt |
タブ付きセクションによる表の代替フォーマット設定を強制的に実行します。すべてのタブは同時に表示されますが、タブラベルがヘッダーとして組み込まれた状態で、一方のタブが他方のタブの下に表示されます。 |
| TextExactSpacing |
Notes の行間の空白 (文字間隔) を保存します。 |
HTML タグ属性は、Web 上に表示される文書の <html> ステートメントに組み込まれているオプションの属性です。Domino Release 8 では、これらの属性を制御する機能が追加されました。
フォームの HTML タグ属性は、$$HTMLTagAttributes という名前の [表示用の計算結果] テキストフィールドに保存されますが、このフィールドは Web ブラウザには表示されません。
このフィールドの値を指定する場合は、引用符の内側に記述します。例えば、"lang=en" という値を指定すると、結果として得られる HTML には、次のステートメントが生成されます。
<html lang=en>
HTML 前付けは、Web 上に表示される文書の <html> ステートメントの前に配置できるオプションの <!DOCTYPE> ステートメントで構成されます。Domino Release 8 では、これらの属性を制御する機能が追加されました。
フォームの HTML 前付け情報は、$$HTMLFrontMatter という名前の [表示用の計算結果] テキストフィールドに保存されますが、このフィールドは Web ブラウザには表示されません。
このフィールドの値を指定する場合は、引用符の内側にステートメント全体を記述します。例えば、次のコードを実行すると、Mode というフォームのフィールドの値に応じて、HTML 文書を厳密なエンコード方式と過渡的なエンコード方式のいずれで表示するかが指定されます。
@If(Mode="Strict";
"<!DOCTYPE HTML PUBLIC" + @NewLine +
" ¥"-//W3C//DTD HTML 4.01¥"" + @NewLine +" ¥"http://www.w3.org/TR/REC-html40.strict.dtd¥">" + @NewLine;
"")