データベースの複製履歴

このタスクについて

[データベースのプロパティ] インフォボックスの [データベースの基本] タブには、[複製の履歴] ボタンがあります。このボタンをクリックすると同じ名前のウィンドウが開きます。あるサーバーのレプリカと別のサーバーのレプリカとの間で初めて複製が成功すると、複製履歴にエントリが 1 つ作成されます。このエントリには、複製相手のサーバーの名前と複製の日時が記録されます。レプリカが情報を送信するときと情報を受信するときには、別々のエントリが作成されます。これ以後、特定サーバーとの複製が行われるたびに、最新複製を反映するようにこの履歴エントリが更新されます。

Domino では、複製履歴を使用して、次の複製で変更の有無を検索する文書が決定されます。例えば、サーバー HR-E/East/Acme との間で 24 時間前にデータベースの複製が成功した場合は、HR-E/East/Acme のレプリカで最近 24 時間以内に追加か更新か削除が行われた文書だけが複製されます。

データベース間の複製が始まる前に、両方のデータベースの複製履歴が矛盾していないか検査されます。矛盾していた場合は、[複製の設定] ダイアログボックスの [その他] パネルにある [保存または編集された受信文書のみ複製] に指定された日付以降に作成または更新を行った文書が個別に検索されます。

データベースの複製が失敗した場合、複製履歴は更新されません。

複製履歴を表示するには

手順

  1. データベース ACL で [読者] 以上のアクセス権が設定されていることを確認します。
  2. データベースを開きます。
  3. [ファイル] - [複製] - [履歴] を選択します。
  4. 履歴の確認が終了したら [終了] をクリックします。

タスクの結果

ヒント: 複製履歴全体をクリップボードにコピーするには、[コピー] をクリックします。

複製履歴を消去する

このタスクについて

データベースに対して [管理者] のアクセス権が設定されているユーザーは、データベースに足りない文書があると思われる場合や、データベースの複製履歴が他のレプリカの複製履歴と一致しない場合に、データベースの複製履歴を消去できます。複製履歴を消去するのは、複製履歴の問題を解決する最後の手段です。履歴を消去すると、次の複製では、[複製の設定] ダイアログボックスの [その他] パネルにある [保存または編集された受信文書のみ複製] に指定した日付以降に作成か更新を行った文書が、個別に検索されます。[保存または編集された受信文書のみ複製] の設定を解除した場合は、データベースの全文書が検索されます。これらの文書がすべて検索されると、特にダイヤルアップ接続経由の場合は、処理に時間がかかる可能性があります。

サーバークラスタ内では、クラスタレプリケータタスクが複製履歴情報をメモリに保存し、約 1 時間おきに更新します。

複製履歴を消去するには

手順

  1. データベース ACL で [管理者] のアクセス権が設定されていることを確認します。
  2. データベースを開きます。
  3. [ファイル] - [複製] - [履歴] を選択します。
  4. 次のいずれかを実行します。
    • エントリを 1 つ消去するには、エントリを選択し、[消去] をクリックし、[はい] をクリックします。
    • 複製履歴全体を消去するには、[すべてを消去] をクリックし、[はい] をクリックします。
  5. [終了] をクリックします。

タスクの結果

[保存または編集された受信文書のみ複製] 設定の詳細については、『Domino システム管理』を参照してください。クラスタ複製データの表示の詳細については、『Domino クラスタ管理』を参照してください。