設計を更新する

このタスクについて

設計を更新すると、テンプレートにリンクされている設計を持つデータベースが更新されます。[設計の置換/更新] が禁止されている設計要素は、この更新処理の対象になりません。

テンプレートを使用してデータベース設計を更新または置換する場合、オプション [更新時に再設計/設計の置換を禁止する] が有効になることを確実にするため、テンプレートの設計のプロパティで、オプション [設計の変更が禁止されていることを知らせる] をこのオプションとともに選択します。

設計を自動的に更新する

手順

テンプレートにリンクされているサーバーデータベースは、Designer サーバータスクにより、すべて自動的に同期されます。Designer サーバータスクは、デフォルトでは午前 1 時に実行されます。 更新処理を実行させるには、リンクしているデータベースと同じサーバーにテンプレートが格納されている必要があります。 レプリカは、同じサーバーに格納されているテンプレートと同期します。

設計を手動で更新する

このタスクについて

テンプレートからテンプレートにリンクされているデータベースに設計の変更を手動で配信するには、[設計の更新] コマンドを使用します。データベースの設計を手動で変更するのは、次のような場合です。

  • データベースがクライアント上に格納されているので、夜間に実行される Designer サーバータスクでは設計を更新できない場合
  • スケジューリングされた更新処理の前に、設計の更新を反映させたい場合
  • データベースに対する [設計者] のアクセス権がない場合

更新されない設計要素

このタスクについて

次の設計要素は、自動更新操作または手動更新操作では更新されません。

  • データベースアイコン。ただし、アイコンプロパティの [データベースアイコンの変更用に設計の更新または置換を許可] を有効にしている場合を除きます。

  • データベース名とカテゴリ
  • データベース ACL およびデータベースの暗号化の設定

    ACL のロールは更新されます ([ファイル] - [アプリケーション] - [アクセス制御] - [ロール])。

  • 「データベースの使い方」文書と「データベースについて」文書。ただし、[設計のプロパティ] インフォボックスの [更新時に再設計/設計の置換を禁止する] を無効にしている場合を除きます。
  • 設計が更新されないように設定されている設計要素 ([設計のプロパティ] インフォボックスで [更新時に再設計/設計の置換を禁止する] が選択されている設計要素)
  • [設計のプロパティ] インフォボックスの [テンプレートから設計を引き継ぐ] ボックスで指定されたテンプレートが使用できない設計要素
注意:
継承セットを持つ要素は、その設計が更新されないように設定されていなくても (つまり、[更新時に再設計/設計の置換を禁止する] が選択されていない場合でも)、置換されません。
  • [ファイル] - [データベースのプロパティ] インフォボックスの [設計] タブの [[データベースの作成] で詳細テンプレートとしてリストする] オプション
  • [ファイル] - [データベースのプロパティ] インフォボックスの [詳細] タブで指定するすべてのオプション。ただし、[文書テーブルマップの最適化] と [文書の階層情報を使用しない] は除きます。

更新される設計要素

このタスクについて

次の設計要素は、テンプレートで変更されると、自動更新操作または手動更新操作により更新されます。

  • フォーム、フィールド、フォームのアクション、イベントのスクリプト
  • ビュー、フォルダ、ビューのアクション
  • エージェント
  • ページ
  • フレームセット
  • ナビゲータ
  • 共有フィールド
  • [データベースのプロパティ] インフォボックスで指定するすべてのオプション。ただし、[設計] タブの [[データベースの作成] で詳細テンプレートとしてリストする] を除きます。
  • [ファイル] - [データベースのプロパティ] インフォボックスの [詳細] タブで指定する [文書テーブルマップの最適化] オプションと [文書の階層情報を使用しない] オプション

設計を手動で更新する

手順

  1. 更新するデータベースを選択してから、[ファイル] - [アプリケーション] - [再設計] を選択します。

  2. テンプレートが保存された Domino サーバーを選択するか、テンプレートがワークステーション上にある場合は [ローカル] を選択して、[OK] をクリックします。
  3. 確認のため [はい] をクリックします。
  4. データベースに関連付けられている他のテンプレートが別のサーバー上にもある場合は、手順 2 と手順 3 を繰り返します。

設計要素が更新されるかどうかの制御

このタスクについて

特定の設計要素が設計更新の対象になるかどうかを設定する際には、その設計要素を編集用に開かないでください。代わりに、Designer ナビゲータで設計要素を選択し、[プロパティ] ビューの [設計] タブを表示します。

[更新時に再設計/設計の置換を禁止する] がオンになっている場合、その設計要素は設計の置換または更新時でも影響を受けません。

テンプレートで作業中の場合は、必要に応じて [設計の変更が禁止されていることを知らせる] もオンにしてください (これが必要となるのは稀です)。これにより、このテンプレートから更新する、別のデータベース内の設計要素の「禁止」フラグがオンになります。 この設計要素は、初期作成時またはこのオプションを追加した後の最初の設計更新/置換時に一度だけ継承されます。 これは、継承データベース内でユーザーがカスタマイズすると思われる設計要素に適しています。例えば、あるビュー内の選択式を、データベース管理者が設定 UI を使用してカスタマイズする場合などが考えられます。