フォームに命名する

データベース内の各フォームには一意の名前が必要です。フォームをコピーし、それをコピー元のデータベースに貼り付けると、名前の一意性を維持するため、フォーム名に「コピー」が自動的に追加されます。同じ情報を含むデータベースを複数作成したときは、フォームに同一の名前を使用します。標準名を使用すると、ユーザーは共通して使用されているフォームを認識できます。さらに、ユーザーが同様のデータベースに容易に通信できるようにします。例えば、顧客情報データベースが各地域営業オフィスに 1 つずつ、計 4 つあるとします。関西営業所のマネージャが関東営業所のマネージャと共通の顧客についてディスカッションを行おうとしたときに、両マネージャとも「会社プロフィール」文書とはどのようなものであるか知っていると円滑に話ができます。

命名規則

次の点に注意してください。

別名を作成する

フォームには追加の名前 (別名) を付けることができます。別名を作成すると、そのフォーム名を参照するすべての式を書き直さなくても、[作成] メニューに表示されるフォーム名を変更できます。また、フォーム名が翻訳された場合に、既存の文書を新しいフォームに割り当てて、式を書き直したり文書を再度割り当てたりできます。フォーム名とその別名は縦線 (|) で区切られます。

フォームに付けられた名前が 1 つだけの場合は、[作成] メニューと文書の [Form] フィールドに、そのフォーム名が表示されます。フォームに名前が複数ある場合、最後の名前は通常別名で [Form] フィールドに表示されますが、最初の名前 (一番左の名前) は常に [作成] メニューに表示されます。一般に翻訳が原因で、フォームに複数の名前が存在することもあります。この場合、両端の名前以外は無視されます。別名が変更されない限り、元のフォームを使用して文書が表示され、フォームを参照するすべての式は元どおり機能します。

ヒント: 既存のビュー (またはフォルダ) の選択式に参照されるフォームに別名を追加すると、別名の割り当て後に作成または編集した文書は表示されません。このような問題を回避するための良い設計方法として、フォームに名前を付けると同時に別名も割り当てる方法があります。

別名を追加する

  1. 開いたフォームで [設計] - [フォームのプロパティ] を選択して、[フォームのプロパティ] インフォボックスを開きます。
  2. [フォーム情報] タブの [名前] フィールドで、他の名前の後に縦線 (|) を追加します。次に別名を追加します。

    次に示す例では、Interview が別名、Main Topic が元の名前です。

    Main Topic | Interview

フォーム名とキーボードショートカット

Windows を使用している場合は、下線付きの文字として表示されるキーボードショートカットを入力することにより、メニュー項目を素早く選択できます。各フォーム名が別の文字で始まるようにすると、[作成] メニューに表示されるキーボードショートカットが見やすくなります。

キーボードショートカットを指定するには、キーボードショートカットとして使用する文字の前にアンダースコア (_) を入力します。各キーボードショートカットは、フォームリスト内で一意でなければなりません。例えば、文字「v」を [Interview] フォームのキーボードショートカットとして使用するには、フォーム名を次のように入力します。

Inter_view

[作成] メニューのフォームの順序を整列する

フォームは、ユーザーが作成する文書でデータの配置を決める型です。Notes® クライアントのアプリケーションでは、ユーザーは [作成] メニューからフォームを選択して、新規文書を作成します。[作成] メニューではフォーム名がアルファベット順にソートされます。フォームを他の順序、例えば、頻繁に使用するフォームを最初に表示するように変更して表示するには、フォームの表示順序を希望の順序に置換するようフォーム名の前に番号や文字を入れます。データベースにあるフォームが多すぎて [作成] メニューに整然と表示できない場合は、カスケードメニューを設計して関連フォームを 1 つのメニュー項目にまとめることができます。[メール (6)] テンプレートでは、階層表示するワークフローフォームを使用しています。[作成] - [特殊] を選択すると、次のフォームを選択できます。

リンクメッセージ

伝言メモ

カスケードメニューを作成する (Notes クライアントのみ)

  1. フォームを開きます。
  2. [設計] - [フォームのプロパティ] を選択します。
  3. 最上位レベルに表示させるメニュー項目名、円記号またはバックスラッシュ、フォーム名の順に、フォーム名ボックスに入力します。

    カスケードフォームの別名を定義するには、フォーム名の後に別名を入力します。例えば、Service Request¥Hardware | HW のように入力します (ここで、HW が別名になります)。

  4. [メニューに含む] の [メニューの作成] オプションが選択されていることを確認します。

[作成] - [その他] メニューにフォームを移動する (Notes クライアントのみ)

フォームの使用頻度が低いことが予想される場合は、[作成] - [その他] ダイアログボックスに移動し、メインの [作成] メニューでフォームの一覧を短くできます。

  1. フォームを開きます。
  2. [設計] - [フォームのプロパティ] を選択します。
  3. [メニューに含む] を選択し、[作成] - [その他] ダイアログを指定します。

[作成] メニューからフォームを削除する (Notes クライアントのみ)

[作成] メニューから削除されたフォームは、すべてのユーザーに対して非表示になります。例えば、[不達レポート] フォームと [受信確認] フォームを使用するのは Notes メールルーターだけであるため、[メール] テンプレートではこれらのフォームは非表示になります。この他にも、Notes の以前のリリースとの互換性を保つために、カッコ付きのフォーム名が [作成] メニューから削除されています。

  1. フォームを開きます。
  2. [設計] - [フォームのプロパティ] を選択します。
  3. [メニューに含む] の選択を解除します。

一部のユーザーだけに対してフォームを非表示にするには、[フォームのプロパティ] インフォボックスの [セキュリティ] タブを開き、アクセスリストを作成します。

フォームを非表示にする

[作成] メニューからフォームを削除するもう 1 つの方法として、フォームを非表示にする方法があります。フォームを非表示にする場合に、フォームの表示と非表示とを切り替える条件を指定できます。例えば、あるフォームを、Notes クライアントに対しては非表示、Web クライアントに対しては表示にするように設定できます。

  1. 非表示にするフォームを閉じます。
  2. フォームの一覧からフォームを選択します(ナビゲータペインで [フォーム] をダブルクリックして、フォームの一覧を開きます)。

  3. 最後のペインで、[プロパティ] タブの [設計] をクリックします。
  4. 非表示のオプションを選択します。