フォームのウィンドウタイトルをカスタマイズする

ウィンドウタイトルとは、文書の作成、読み込み、または編集を行うときに、タイトルバーに表示されるテキストです。デフォルトでは、タイトルバーに [無題] と表示されます。表示している文書の内容をユーザーが理解できるように、わかりやすいウィンドウタイトルを作成します。

ウィンドウタイトルは、常に同じメッセージが表示されるように、静的に設定できます。また、作成した式の計算結果に応じて異なるメッセージが表示されるように、動的に設定することもできます。状況に応じて異なるメッセージを表示させる動的なウィンドウタイトルの例として、ディスカッションデータベースの主要文書のタイトルに、その文書に対する返答の数を表示する方法があります。このタイトルは、返答が作成されるたびに変更されます。

ウィンドウタイトルを作成するには、表示するテキストを指定する式を作成します。この式によって、直接入力した文字列、関数によって返されるテキスト、フィールドの値を表示できます。ただし、リッチテキストまたはリッチテキストライトのフィールドを除きます。フィールドにテキストが格納されていない場合や、関数によりテキストが返されない場合は、@Text 関数を使用して値をテキストに変換する必要があります。例えば、次の式は [DateCreated] フィールドのデータ値をウィンドウタイトルに表示されるテキスト値に変換します。

"Response created on " + @Text(DateCreated);

フォームのウィンドウタイトルをカスタマイズする

例: ウィンドウのタイトルをカスタマイズする

リテラル文字列でタイトルを指定する

次の式は、ウィンドウタイトルとして "Inventory Invoice" を表示します。

"Inventory Invoice"

作成日付と会社名をタイトルに表示する

次に示す式を使用すると、文書の作成日付、フォーム名、請求先会社名をタイトルに含めることができます。@Text により、日付がテキスト文字列に変換されます。タイトル内の単語と単語の間は、引用符内に空白を入れることにより、適切に区切ることができます。

@Text(@created) + " Inventory Invoice for " + CompanyName

この式では、フォーム名を式にハードコーディングするのではなく、「form」フィールドを使用してフォーム名を参照しています。

@Text(@created) + " " + form + " for " + Company Name

タイトルに返答の数を表示する

次に示す式を、ディスカッションデータベースの主要文書フォームに使用すると便利です。

@If(@IsNewDoc;"New Topic";Subject +
@DocDescendants(" (No Responses)";" (1 Response)";" (% Responses)));

まだ保存されていない文書の場合、文書の編集中はタイトルバーに [新規トピック] と表示されます。この文書が保存されると、件名と返答の数がタイトルに表示されます。件名が Icebox 2000 であり返答がない場合には、文書のタイトルは Icebox 2000 (No Responses) と表示されます。返答が 1 つある場合のタイトルは、Icebox 2000 (1 Response) となります。返答が 2 つある場合のタイトルは、Icebox 2000 (2 Responses) となります。

返答に件名を含める

返答または返答への返答を初めて作成する場合、次に示す式を使用すると、「New Response To」というテキストと主要文書の件名がタイトルに表示されます。

@If(@IsNewDoc;"New Response to " + Subject;
"Response " + @DocNumber("") + " of " + @DocSiblings + " to " + Subject);

ユーザーが返答を表示すると、主要文書への返答の合計数、表示される返答、主要文書の件名がウィンドウタイトルに表示されます。例えば、Icebox 2000 に対する 4 つの返答のうちの 2 番目の返答文書の場合、タイトルには「Response 2 of 4 to Icebox 2000」と表示されます。