フィールド名は必須要素です。フィールドを作成する場合、[フィールドのプロパティ] インフォボックスでフィールド名を指定する必要があります。フィールドラベルは、フィールド以外の場所でも作成できます。フィールドラベルとは、フォーム上のフィールドの横または上に表示される説明テキストであり、ユーザーがフィールドの意味を理解できるようにするものです。「送信先」、「送信元」、「作成者」「件名」、「日付」など、ラベルのテキストがフィールドの内容をそのまま表す場合もあります。また、ユーザーアクションの内容を表す場合もあります。例えば、「製品名を入力する」などです。
フィールド名の先頭には必ず文字を使用します。その後には、文字、数字、そして _ 記号と $ 記号が使用できます。名前は最大 32 バイトです。マルチバイト文字を使用している場合は、32 バイトと 32 文字を混同しないでください。短い、説明的な名前を使用します。こうすると、後でそのフィールドを参照する式を書くときに簡単に思い出すことができます。
フィールド名にはスペースを使用することはできません。複数の単語を使用する場合、「ModifiedDate」のように結合するか、「Modified_Date」のようにアンダースコアで区切ります。Domino® Designer のテンプレートでは、SendCopyTo のように、大文字が最初にきて小文字が後に続くという命名規則が使用されています。
データベースのフォーム上のいくつかのフィールドに、似た情報が保存されている場合、例えば、作成日付と作成者名がある場合は、それらのすべてに同じフィールド名を使用します。このようにすると、アプリケーション開発を続けていく上で、フォーム間の情報共有がより簡単になります。命名規則を作ってそれに従うようにすると、組織内でアプリケーションを効率よく設計できます。
別名を持つことのできるフォームやビューとは異なり、フィールドに指定できる名前は 1 つのみです。フィールドの名前を変更すると、フォームからフィールドを削除するのと同じ効果があります。例えば、「コメント」という名前のフィールドを作り、ユーザーが文書内のこのフィールドの複数のインスタンスにテキストを入力した後、フィールドの名前を「オブザベーション」に変更するとします。すると、「コメント」のデータは、文書を表示したときにまったく表示されなくなります。フィールド名の変更やデータの転送が必要な場合は、新しいフィールドを作成して、エージェントを作成して実行し、データを新しいフィールドに再割り当てしてから、古いフィールドを削除します。新しいフィールド名を参照するすべての式を必ず更新してください。
複合アプリケーションでのフィールドの使用の詳細については、IBM® Composite Application Wiki (http://www-10.lotus.com/ldd/compappwiki.nsf) を参照してください。