ユーザーが Domino® の設計要素で作業している場合、Domino はユーザーの操作 (データベースのオープン、ビューのオープン、文書のオープンなど) をイベントとしてトラッキングします。このようなイベントにプログラム処理を行うタスクを添付できます。
イベントにプログラムを構築するには、次の要素を使用します。
イベントのプログラム処理は、ユーザー自身がイベントを起動する必要がない特殊なタスクを実行する場合に使用します。イベントのプログラム処理は、プログラムを正確なタイミングで実行する必要がある場合や、タスクが特定の設計要素に関連付けられている場合に、特に便利です。
自動化できるイベントの一覧については、『Domino Designer プログラミングガイド』の「イベントの説明」を参照してください。
設計要素には、プログラム処理できるイベントが必ずあります。ただし、プログラム処理できるイベントは、設計要素によって異なります。プログラム処理できるイベントを確認するには、プログラムペインで [オブジェクト] タブをクリックします。
データベーススクリプトイベントは、データベース全体の操作 (データベースを開く、閉じる、文書を削除する、削除された文書を復元する、など) の操作を特定します。データベーススクリプトイベントにアクセスするには、アプリケーションナビゲータで [コード] の [データベーススクリプト] をダブルクリックします。
ビューのイベントは、ユーザーが特定のビューまたはフォルダで作業すると発生します。ビューのイベントには、ビューを開く、閉じる、カレンダービューに文書を追加する、フォルダに文書を追加するなどがあります。
すべてのビューで使用できるイベントに加えて、カレンダービューには独自のイベントがあります。
フォームのイベントは、ユーザーが文書を開いたり閉じたりしたときに、文書レベルで発生します。このイベントは、文書が表示されるまでの時間を短縮する場合に便利です。文書の保存、表示、更新のたびに発生するフィールドの再計算とは異なり、特定のフォームイベントが発生した場合のみ、このイベントが実行されるためです。
計算結果フィールドでは、必要以上に再計算が行われることがよくありますが、QuerySave を使用すると、論理処理を行うことにより、このような再計算を回避することもできます。例えば、あるフォームに非表示の計算結果フィールドがあるとします。このフィールドは [State] という名前で、文書がワークフローのどこにあるのか、どこに送信する必要があるのかを判別するために使用されます。このフィールド式を LotusScript のプログラムと置き換えます。このプログラムで、QuerySave のフォームイベント中にフィールド値を設定すると、文書のフィールド値が保存時だけに設定されるようになります。これにより、文書を開いたときや更新したときは、値が設定されなくなります。
フィールドのイベントは、ユーザーのフィールド間の移動を取得します。
Click イベントは、ユーザーがアクションまたはホットスポットをクリックしたときや、[アクション] メニューからタスクを選択したときに発生します。その他のイベント (アクション、ボタン、ホットスポットのイベント) を使用すると、こうしたイベントにプログラムを追加することができます。オブジェクトがロードされたら最初に Initialize イベントがトリガーされ、次に Click イベントがトリガーされます。
Initialize イベントにより、エージェントに関連するすべてのプログラム情報が保存されます。エージェントの Initialize イベントには、こうしたプログラム情報を常に追加する必要があります。