DCTEST は、クライアントのデータソースアクセスライブラリが Domino® サーバー上で使用でき、正しく機能するかどうかを検証する接続テストを実行します。DCTEST を使用すると、特定のデータソースにアクセスするために必要な通信プログラムとクライアントソフトウェアが使用可能であり、正しく設定されていることを確認できます。特定の製品の機能をテストすることはできません。
DCTEST を実行する前に、DB2®、Sybase などの外部システムクライアントへの適切な接続プログラムを、LEI (IBM® Lotus Enterprise Integrator®) Server と LEI Administrator をホストする Domino サーバー上にインストールする必要があります。LEI Server と Domino Server が別のマシンにある場合は、外部システムクライアントへの接続プログラムを両方のマシンにインストールする必要があります。 Notes クライアントにはインストールする必要はありません。
i では、外部システムクライアントへの適切な接続プログラムが LEI と共にインストールされます。
DCTEST を使用して外部システムクライアントへの接続プログラムが動作しているかどうかをテストします。正しく動作している場合は、CONTEST (LEI のみ) を使用して、特定の Connection を使用する LEI アクティビティを実行する前にそのコネクションをテストします。
注: LEI はクライアント側の参照ではなく LEI Administrator からのサーバー側の参照を使用します。DECS はクライアント側の参照ではなく DECS Administrator からのサーバー側の参照を使用します。LEI と DECS はどちらも、Notes クライアントからのクライアント接続ではなく、LEI Administrator または DECS Administrator をホストする Domino Server からのクライアント接続を使用して外部システムのデータベースを参照します。
Win32 プラットフォームで Domino パーティションサーバーを使用するときは、LEI または DECS 用に設定された notes.ini ファイルがある Domino データディレクトリから DCTEST を実行する必要があります。
DCTEST を実行する
DCTEST を実行するときは、次の手順に従ってください。
- Domino のプログラムディレクトリで、現在使用しているオペレーティングシステム (プラットフォーム) に対応する DCTEST プログラムを探します。DCTEST プログラムは、オペレーティングシステム (プラットフォーム) ごとに次の名前が付けられています。
- Windows (Win32) プラットフォーム -- ncontest.exe
- UNIX プラットフォーム -- dctest
- i プラットフォーム -- RUNDOMCMD SERVER(iseries) CMD(CALL PGM(DCTEST)) BATCH(*NO)
注: i 上の DCTEST は Notes と DB2 だけをサポートします。
注: UNIX のような大文字と小文字を区別するオペレーティングシステムで作業をしている場合は、DCTEST プログラム名を小文字で入力してください。
注: UNIX プラットフォームで DCTEST を使用する場合は、共有ライブラリパスが、DCTEST ユーティリティがあるディレクトリを示していることを確認してください。現在のディレクトリを共有ライブラリパスとして使用すると、DCTEST を使用できません。DCTEST を使用したテストを完了した後、元の共有ライブラリパスの設定に戻してください。
- dctest プログラムを起動して、DCTEST ユーティリティの説明と選択肢を表示させます。
- 実行するテスト番号を入力し、[Enter] キーを押します。
- DB2 などのテスト対象の外部システムの種類に応じて、データソースへのログインに必要な情報の入力を求められます。外部システムデータベース名、ユーザー名、およびパスワードを入力すると、プログラムは外部システムサーバーへの接続を試みます。
詳しくは、これ以降の各外部システムの章を参照してください。
- 正常に接続できたかどうかを知らせるメッセージが表示されます。
- 「Try Again? [N]」というメッセージに対し「Y」を入力すると、接続を再試行できます。このとき、必要な情報を再入力できます。
注: DCTEST を使用して ODBC の接続テストをすると、ODBC ドライバが LEI や DECS で動作するために最小限必要となる、バージョンや適合レベルなどの情報を得ることができます。この情報を得るには、完全なレポートを作成するかどうかを問われたときに、「Y」と入力します。