Connector for Notes を使用するときの考慮事項

このセクションでは、Notes コネクションを使用するときに考慮しなくてはならない点について説明します。

アクティビティのコマンドステートメント

Notes の式言語による標準の選択式とは別に、Notes に対して実行するステートメントは次の書式で記述します。

"execute agent name"

「agent name」は Notes エージェントの名前です。

この機能は、Polling アクティビティで、ポストステートメントを介してデータを変更するときに使用されます (通常は更新ステートメントが実行されます)。この書式で指定することにより、文書を更新するエージェントが実行されます。このステートメントは、LEI (IBM® Lotus Enterprise Integrator®) 専用の式言語を拡張したもので、選択式以外を LEI ステートメントとして実行できないことへの対応措置です。

"execute <agent>" を使用するには、アクションを実行するための権限とエージェントにアクセスするための権限が必要です。

エージェントは次の要件を満たしていなければなりません。

インターナショナル文字について

German など、小数の区切り記号としてコンマ文字が使用されているインターナショナルキャラクタセットを使用するときは、コンマ文字をリストの区切り記号としては使用できません。

Notes の LEI Replication

タイムスタンプ複製のクライアントを変更するとき、サーバーのカレントの日時を得る方法がありません。このため、Notes クライアントとサーバー間での時刻の差が問題となります。クライアントの時刻がサーバーよりも遅れている場合は、変更が次回の複製までピックアップされないことがあります。クライアントの時刻がサーバーよりも進んでいる場合は、変更が失われてしまう可能性があります。クライアントとサーバー間で時刻の同期がとれないときは、文書が失われるのを防ぐために、Domino Server の時刻をクライアントよりも少し進めるようにしてください。

[View to Use] ([Notes Connection Options] の [View] プロパティ) を指定する場合は、このビューは LEI 特有の形式に従わなくてはならず、ビュー内で指定されたキーは無関係になります (これらのキーは、アクティビティの種類にかかわらず、アクティビティのビューのキーが使用されます)。ビューが正しい形式になっていないときは、[Notes Connection Options] の [AlterView] プロパティに従って変更されます。指定したビューが正しい形式になっていないときは、結果セットに合わせてビューが再作成されます。このため、ビューが上書きされる可能性があるので、ほかの目的で使用しているビューは指定しないでください。ビューが指定されていないときは、アクティビティの間だけテンポラリビューが作成され、永続的なビューの使用を推奨するメッセージがログに記録されます。タイムスタンプ複製でビュー名を指定したときは、複製の両サイドで同じ名前のビューが使用されます。ただし、前回の複製のタイムスタンプに基づいてビューがカテゴリ化されるため、ビューは複製のたびに変更されます。

Notes のフォームの作成

LEI が新規の Notes フォームを作成するときは、フィールド式、ヘルプテキスト、書式などのフォームとフィールドの属性がデフォルトで設定されます。

注: Direct Transfer、Archive、Replication の各アクティビティで [Create Target Metadata] オプションを使用して Notes ターゲットデータベース内に新しいフォームを作成する場合は、アクティビティの実行中に Notes ターゲットデータベースを開かないでください。新しいフォームは、データベースが閉じられて再度開かれるまで使用できません。データベースを閉じて再度開く前に新しく作成したレコードにアクセスしようとすると、エラーが発生します。

Notes の関数

次に示す関数はアクティビティ内の Notes 式では使用できません。これらは、Notes インターフェースだけでサポートされています。

投稿者のアクセス権

LEI Server が [投稿者] のアクセス権で接続すると、LEI からデータベース内の文書を見ることができません。何を選択しても文書は見えません。このため、文書は選択されません (文書が選択されないので、文書が削除されたり上書きされることがありません)。

異種プラットフォームへのテキストリストデータの転送

Notes データベースでは、データはプラットフォームとは独立した canonical 形式 (バイト順) で保存されます。LEI は、Notes からデータを読み取るときには、ホストのプラットフォームのバイト順に自動的にデータを変換し、データを書き込むときには canonical 形式に変換します (複合データは例外です。これは常に canonical 形式で扱われます)。このため、すべての Notes データは、Notes 外部ではプラットフォームに応じた形式になっていて、ユーザーは canonical 形式については考慮する必要はありません。

通常は、Domino サーバーと Notes などの他のデータベース間でデータを移動しても問題は生じません。ただし、ある Domino サーバーから別のデータベースを介して別の Domino サーバーにデータを移動する場合に、ホスト形式の異なる LEI Server プラットフォームを使用すると、リスト型 (テキストリスト、数値リスト、日時リスト) が破損します。 例えば、Windows NT LEI Server を使用して、テキストリストを Notes から DB2® に移動するとします。 このデータを DB2 から別の NT サーバーを介して Notes に戻しても、問題は生じません。ただし、この別の LEI Server が UNIX サーバーの場合は、データが破損します。

Notes の NUMBER Field

Connectors による Notes の NUMBER フィールドの解釈には制限があります。Notes のソースで [Create Target Metadata] オプションを使用すると、Notes の NUMBER フィールドの精度が大幅に低下することがあります。