JavaScript デバッガのセットアップと接続

ここに示す手順では、ランタイムマシンでの notes.ini ファイルの調整、Domino® Designer でのデバッグ構成の作成、デバッガの接続を行う方法を示します。

手順

  1. ランタイムクライアントまたはランタイムサーバー用に notes.ini ファイルを調整します。プリビューの場合、これは Domino Designer クライアントになります。それ以外の場合は、アプリケーションが稼働する Domino サーバーになります。
    1. ランタイムマシン上で、Notes® と Domino Designer を終了するか、Domino サーバーをシャットダウンするか、どちらか適切なほうを行います。
    2. 以下の行を notes.ini ファイルに追加します。
      JavaEnableDebug=1
      JavaDebugOptions=transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=8000
      JavascriptEnableDebug=1
      Java™ コードをリモートからデバッグする場合は、notes.ini ファイルに最初の 2 行が既に含まれている可能性があります。アドレスには、ランタイムマシン上の任意の空きソケット番号を指定できます。一般的に、8000 から 8999 の範囲内のソケット番号は空いています。
    3. Notes、Domino Designer、Domino サーバーのどちらか適切なほうを起動します。
    JavascriptEnableDebug=1 が有効な場合は、すべての JavaScript コードがデバッグモードで実行されます。デバッグモードではパフォーマンスが低下する場合があるため、通常の稼働時には必要に応じてこの設定を変更してください。サーバーがデバッグモードで稼働している場合は、 デバッガを使用して任意のクライアントをサーバーに接続できます。セキュリティのリスクがあるため、 実動システムや機密データを含むシステムはデバッグモードで始動しないようにしてください。
  2. Domino Designer で、以下のようにしてデバッグ構成を作成します。
    1. [Domino Designer サーバーサイド JavaScript のデバッグ] ツールバーボタン (青の虫) をクリックして [デバッグ構成の管理] を選択します。 [デバッグ構成] ダイアログが表示されます。
    2. [名前] に、任意の固有名を入力します。
    3. [ホスト] に、ランタイムマシンのアドレスを入力します (例: http://myserver.ibm.com)。 プリビューしている場合は、localhost を指定します。
    4. [ポート] に、notes.ini ファイルで指定したソケット番号を入力します。
    5. [サーバーサイド JavaScript の最初の行で停止] を選択して、JavaScript コードの実行が開始したらデバッガが強制的に停止するようにします。以下の 2 つのオプションがあります。
      • Designer によって生成された JavaScript セクションとユーザーが提供したセクションで停止するには、[すべての JavaScript] を選択します。全体を把握するためにこれが望ましい場合がありますが、Designer によって生成された JavaScript セクション内にブレークポイントを設定することはできません。
      • ユーザーが提供したセクションでのみ停止するには、[設計要素のみ] を選択します。
      ブレークポイントが設定されていない場合は、各要素の最初の行で停止する必要があります。ブレークポイントが設定されている場合は、各要素の最初の行で停止すると作業の妨げになる可能性があります。ブレークポイントの説明については、JavaScript デバッガの実行を参照してください。
    6. [適用] をクリックします。
    このダイアログを閉じることも、すぐにデバッガに接続すること (次のステップ) もできます。
  3. 以下のようにして、デバッガに接続します。
    1. Domino Designer クライアントでデバッグしている場合は、(Notes クライアントではなく) ブラウザで設計要素をプリビューします。 これにより、ローカルマシン上でプリビューサーバーが始動します。
    2. [デバッグ構成] ダイアログが開いている場合は、正しい構成が選択されていることを確認し、[デバッグ] をクリックします。
    3. [デバッグ構成] ダイアログが開いていない場合は、[Domino Designer JavaScript のデバッグ] ツールバーボタンをクリックし、正しいデバッグ構成を選択します。
    [接続に失敗しました] などのエラーが発生した場合は、サーバーアドレスの間違い、ソケット番号の間違い、プリビューサーバーが稼働としていないといった問題を確認してください。
  4. デバッグを開始すると、デバッグパースペクティブに移動します。 Domino Designer パースペクティブに戻るには、[ウィンドウ] > [パースペクティブを開く] > [Domino Designer] をクリックします。
  5. デバッグが終了したら、[終了] ツールバーボタンを使用して、デバッガから切断します。