Notes® クライアント JVM (Java™ 仮想マシン) の管理下で稼働している Java コードをデバッグすることができます。
始める前に
Notes クライアントは、以下の 3 つのコンテキストでの Java デバッグをサポートしています。 各コンテキストには、独自の JVM があります。 各コンテキストで、一度にデバッグできるユーザーは 1 人だけです。
- フォアグラウンド - Notes クライアントで対話式に実行される Java コード ([アクション] メニューからトリガーされるエージェントなど)。
- バックグラウンド - タスクローダー管理下の Notes クライアントで実行される Java コード (ローカルでスケジュールしたエージェントなど)。
- Web プリビュー - Domino® Designer を介したブラウザでプリビューされる Java コード (フォーム上のアプレットなど)。
スクリプトライブラリの Java コードは、呼び出し元コードのコンテキストで実行されます。
手順
- Notes ディレクトリ内の notes.ini ファイルに JavaEnableDebug=1 を追加します。
- を選択します。 [Java デバッグプリファレンス] ダイアログが開きます。
- フォアグラウンドデバッグを有効にするには、
[クライアント エージェント/アプレット] を選択して、Notes とデバッガコンピュータに接続するためのポート番号を指定します。
- バックグラウンドデバッグを有効にするには、
[ローカルでスケジュールしたエージェント] にチェックマークを付け、Notes とデバッガコンピュータに接続するためのポート番号を指定します。
- Web プリビューデバッグを有効にするには、[HTTP プリビュー] にチェックマークを付け、 Notes とデバッガコンピュータに接続するためのポート番号を指定します。
- Notes を再起動します。
- デバッグ用の要素をセットアップします。
- Domino Designer で要素を開きます。
- [プロパティ] タブで [セキュリティ] を選択し、[デバッグ情報を含めて Java コードをコンパイルする] を選択します。
- メインクラス (例えば JavaAgent.java) を開きます。
- 先頭に sleep コマンドを追加します。
期間は、実行時にデバッガに接続できるだけの長さにする必要があります。
- sleep コマンドに続く行にブレークポイントを設定します。
- 要素を保存します。
- デバッグ構成を作成します。
- メインクラスを開きます。
- をクリックします。
- [デバッグ構成] ダイアログで、[リモート Java アプリケーション] を選択して新規構成を作成します。
- 構成に名前を付けます。
- デバッグする要素が含まれているプロジェクトを指定します。
- ホストを localhost または 127.0.0.0 に設定します。
- ポートを Notes クライアントで設定されている値に設定します。
- [適用]、[閉じる] の順にクリックします。
- 要素をデバッグします。
- Notes クライアントで要素を開始します。
例えば、[アクション] メニューからエージェントを開始します。
- Domino Designer で、メインクラスを開きます。 ブレークポイントが設定されていることを確認します。
- をクリックします。
- デバッグする要素と一致するデバッグ構成を選択して、[デバッグ] をクリックします。
要素がブレークポイントで停止し、デバッグできるようになります。
要素の開始後に、その要素のスリープ中に残りのステップを適用する必要があります。
- 2 番目の要素をデバッグするには、[デバッグ構成] の [参照] ボタンを使用して要素を選択し、[適用]をクリックします。